【甲子園】近江が接戦制し3季連続4強 高松商・浅野翔吾、近江・山田陽翔から2ランも涙

高松商対近江 3回表高松商1死一塁、浅野(右)に中越え2点本塁打を浴びる山田(撮影・横山健太)

<全国高校野球選手権:近江7-6高松商>◇18日◇準々決勝

近江(滋賀)が高松商(香川)に競り勝ち、3季連続の4強入りを決めた。

1回、山田陽翔投手(3年)の適時打で先制。2回にも1点を追加。3回表に山田が高松商・浅野翔吾外野手(3年)に同点2ランを浴びたが、その裏すぐに3-2と勝ち越し。5回表に再び追いつかれたが5回裏、8番大橋大翔捕手(3年)の適時打で4-3と勝ち越し。6回には山田のこの試合2本目の適時打で5-3とした。

しかし7回表、1死一、二塁のピンチで近江ベンチは1番浅野を申告故意四球で歩かせ満塁に。これが裏目に出て連続適時打、さらに押し出し死球で5-6と逆転を許した。

それでも7回裏、1死二塁から安打と敵失で同点。3番中瀬樹内野手(3年)の適時打で7-6と勝ち越した。

8回表、山田の様子がおかしい。右足がつったのか明らかに球威が落ちた。1死一、二塁のピンチを迎えたところで降板。2番手の星野世那(3年)が登板。浅野を左飛に打ち取り続く井桜に内野安打を許したが3番渡辺を二ゴロに仕留め1点リードを守った。

9回も星野が抑え1点差で逃げ切った。

高松商は1970年以来、52年ぶりの4強入りを逃した。

注目の対決となった山田と浅野の対戦結果は以下の通り。

第1打席 フルカウントからスライダー打って左二塁打

第2打席 カウント1-1から146キロ直球打ってバックスクリーンに飛び込む同点2ラン

第3打席 フルカウントから真ん中低めのスプリット打って左前安打

第4打席 7回1死一、二塁で申告故意四球。高松商は続く2、3番の連続適時打で5-5同点。2死後、押し出し死球で6-5と逆転