仙台育英8強、仙台商に逆転勝ち 3番手高橋煌稀8回11奪三振1失点「出来すぎ」須江航監督

仙台商対仙台育英 応援席にあいさつする仙台育英・高橋(左)(撮影・相沢孔志)

<高校野球秋季宮城大会:仙台育英7-3仙台商>◇19日◇3回戦◇仙台市民球場

夏の甲子園優勝の仙台育英が、仙台商に逆転勝ちで8強入りを決めた。3番手で救援登板した高橋煌稀投手(2年)が8回3安打11奪三振1失点(自責0)で好投した。準々決勝は21日、石巻工と対戦する。

夏の宮城大会2回戦でコールド勝ちの相手に序盤は苦しんだが、背番号「1」が踏ん張った。先発した湯田統真投手(2年)が1回1死二、三塁、右中間に2点適時二塁打を浴びて先制された。2点をリードされた2回無死満塁から、高橋が救援登板。2者連続三振と二ゴロでピンチを脱し、反撃を待った。須江航監督(39)は「『3点目はOK。最悪4点目取られても、最終的にひっくり返せばいいよ』と話をしていたんですけど、0で抑えてくれたので、さすがだなと思いました。ちょっと出来すぎかなと思います」とたたえた。

打線は4回無死一、三塁、相手投手のボークで1点を返すと、鈴木拓斗外野手(1年)が1死二塁で左翼に同点の適時二塁打。なお2死一、三塁で湯浅桜翼(おうすけ)内野手(1年)が右翼線に2点適時三塁打。打者10人で5点を挙げ、逆転に成功した。

高橋は5回から3イニングを3者凡退に抑え、9回は3者連続三振で締めた。「甲子園が終わってから直球対策をするチームが増えてくると思っていた。緩急をつけるピッチングを目指して今日はやっていました」と振り返った。