近江・山田陽翔、フェンス直撃打で高校野球に幕 ドラフトへ「指名いただけるまで落ち着かない」

国学院栃木対近江 1回裏近江2死一塁、左前打を放つ山田(撮影・野上伸悟)

<高校野球栃木国体:国学院栃木6-5近江>◇2日◇1回戦◇宇都宮市清原球場

今秋ドラフト候補で近江(滋賀)の山田陽翔投手(3年)の高校野球が終わった。最速149キロ右腕として注目されるが、この日は登板機会がなかった。「4番右翼」でスタメン出場。見せ場は2点を追う9回2死一塁で迎えた打席だ。2ランで同点の場面で強振すると、大飛球が左翼へ。フェンス直撃の適時二塁打で1点差に詰め寄った。1歩及ばず敗れたが2安打。最後まで全力を出し切った。

「国体は誰でも出られる大会ではない。すごくワクワクしていた。負けてしまったけど、仲間たちと野球できて楽しかった」

9月は米国フロリダ州で行われたU18W杯に出場。一丸で戦い、銅メダルを獲得した。帰国翌日の同21日にプロ志望届を提出。いよいよ憧れの世界が近づいてきた。10月20日のドラフト会議を前に「指名をいただけるまで落ち着かない」と胸中を明かした。投手志望だが、野手で評価する球団もある。「指名いただいた球団に求められたことを最大限やっていこうと思います」と話し、12球団からの指名を待つ。【酒井俊作】