【センバツ】関東・東京地区、最後1枠は? 日大三浮上の可能性も 27日発表/東日本選考展望

センバツ大会が開催される甲子園球場(2022年3月17日撮影)

日本高野連は27日に選考委員会を開き、第95回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に出場する、例年よりも4校多い36校(一般選考枠32校、21世紀枠3校、神宮大会枠1校)を選ぶ。一般選考の選出予想を地区ごとに紹介する。まずは、東日本編。

 

※◎=当確、○=有力、△=微妙

【北海道地区1校】

◎クラーク

△北海

選出は1校のみのため、昨秋北海道大会で連覇を達成したクラークで順当だ。昨春は1回戦、2-3で九州国際大付に敗れた。春夏を通じて、甲子園初勝利に手が届くか。

 

【東北地区3校】

◎仙台育英(宮城)

○東北(宮城)

△能代松陽(秋田)

△聖光学院(福島)

昨秋東北大会優勝の仙台育英は、当確と言える。東北勢として初めて昨夏の甲子園を制し、甲子園連覇の期待もかかる。高橋煌稀、仁田陽翔、湯田統真ら(いずれも2年)を擁し、経験豊富な投手王国だ。

準優勝の東北も決定的だ。最速145キロ右腕のハッブス大起投手(2年)を擁し、県大会では仙台育英に勝利するなど、勝負強い。

3校目は、能代松陽が有力。4番の斎藤舜介内野手(2年)は、昨夏の甲子園もスタメンで出場しており経験豊富。

【関東・東京地区7校】

(関東)

◎山梨学院(山梨)

◎専大松戸(千葉)

○高崎健康福祉大高崎(群馬)

○慶応(神奈川)

△作新学院(栃木)

△昌平(埼玉)

△山村学園(埼玉)

△横浜(神奈川)

(東京)

◎東海大菅生

△二松学舎大付

△帝京

△日大三

昨秋関東大会で優勝した山梨学院と、準優勝の専大松戸、ベスト4の高崎健康福祉大高崎と慶応は順当に確実と言える。山梨学院は、昨夏の甲子園でも4番を打った高橋海翔内野手(2年)を筆頭に層が厚い。専大松戸は、最速151キロ右腕の平野大地投手(2年)に注目だ。慶応は、NPB通算525本塁打を放った清原和博氏の次男、勝児内野手(1年)が初めて甲子園の土を踏むことになる。関東での5校目は、作新学院が再有力と見る。準々決勝では専大松戸に3-4と接戦で敗れた。

東京では、優勝の東海大菅生が当確。監督の体罰問題で激震が走ったが、センバツの選考には差し支えないと運営委員会で確認された。エース日当直喜投手(2年)は気迫あふれる投球が持ち味。

最後の1枠となる7校目を関東、東京どちらから選ぶかが争点になる。関東8強の横浜、東京準優勝の二松学舎大付に加え、準決勝で東海大菅生に2-3の1点差で敗れた日大三も浮上する可能性がある。

横浜は、今秋ドラフト候補の最速140キロ左腕杉山遥希投手(2年)、攻守でチームの鍵を握る緒方漣内野手(2年)ら選手がそろう。

二松学舎大付は、決勝で東海大菅生に2-8で敗れ2年連続の準優勝だった。準決勝で、東海大菅生に惜敗した日大三にもチャンスがありそうだ。

センバツの選考は、地域性も考慮される。関東4強に残らなかった埼玉勢を推す声が上がることも考えられる。

【東海地区3校】

◎東邦(愛知)

◎常葉大菊川(静岡)

○大垣日大(岐阜)

△加藤学園(静岡)

昨年は、東海大会準優勝の聖隷クリストファーが落選し、4強の大垣日大が選出されて物議を醸した東海地区。今年は記念大会で3校選出のため、昨秋東海大会で優勝した東邦、準優勝の常葉大菊川は順当となる。

東邦はセンバツ5回優勝を誇り、春に強い。最速149キロの宮国凌空投手(2年)がエース。石川瑛貴主将(2年)は19年センバツ優勝を経験する中日・石川昂弥の弟。20年から率いるOBの山田祐輔監督は08年に捕手として甲子園に出場しており、指揮官として聖地に戻る。

常葉大菊川は10年ぶりの出場が濃厚。鈴木叶捕手(2年)が攻守の要だ。

3校目は、大垣日大が2年連続の出場となるか。東海大会ではエース山田渓太投手(2年)のスタミナが光った。

 

【北信越地区2校】

◎北陸(福井)

○敦賀気比(福井)

△松商学園(長野)

△福井商(福井)

2校選出のため、昨秋の北信越大会で34年ぶりに優勝した北陸、準優勝の敦賀気比と福井勢が入りそうだ。

北陸は、阪急をモチーフにした赤が基調のユニホームで甲子園に立つ。エースで4番の友広陸投手(2年)がチームの中心だ。

敦賀気比は、北信越大会決勝で延長タイブレークの末に敗れた。辻晶太投手(2年)が軸となる。