6年ぶりセンバツ出場の報徳学園が今年初対外試合で快勝発進 堀柊那が滝川二・坂井から適時打

滝川二対報徳学園 報徳学園主将の堀柊那(しゅうな)捕手(2年)は鋭いスイングを見せる(撮影・林亮佑)=2023年3月4日、高砂球場

<練習試合:報徳学園6-2滝川二>◇4日◇高砂

6年ぶりのセンバツ出場を決めている報徳学園(兵庫)が今年の対外試合初戦を快勝し、センバツへ順調なスタートを切った。

プロ注目の堀柊那(しゅうな)捕手(主将=2年)は、3回2死三塁から滝川二のプロ注目右腕・坂井陽翔投手(2年)と対戦。追い込まれながら右前適時打を放ち、チームの今年初戦白星発進に貢献した。この日は4打数1安打1打点で、「今日は内容はそんなに良くなかったが、チャンスで打てたのは良かった」と最低限の仕事で安堵(あんど)の表情を見せた。

チームは昨秋近畿大会で準優勝し、センバツにも出場を決めている。この日は10安打6得点で3回には打者9人で4得点とつながりも見せた。大角健二監督(42)は「去年の秋ができすぎで、勢いで勝ち上がったところがある。彼ららしい秋のような戦いをしてくれた。一安心した。好投手に対して大振りせず、センターから逆方向へのバッティングをしてくれた」とほおを緩ませた。

センバツ開幕まではちょうど2週間。堀は「1つ1つの試合を大切にして、全力プレーで優勝できるように頑張っていきたい」と、02年以来21年ぶりの頂点を見据えた。