09年21世紀枠で4強入り利府の元主将遠藤聖拓さんがエール「結果より満足できるプレーを」

利府OBの遠藤(本人提供)

第95回選抜高校野球(18日開幕、甲子園)の開会式リハーサルが今日17日に行われる。今大会は95回の記念大会のため例年より4校多い36校が出場。観客の入場制限もなくなり、開会式も21年夏以来3季ぶりに全選手が参加して行われる。

そんなセンバツの特色の1つといえば「21世紀枠」。今大会は氷見(富山)石橋(栃木)城東(徳島)が登場する。21世紀枠での出場校は近年苦戦が続いており、2勝以上したのは09年に4強入りした利府(宮城)までさかのぼる。当時の同校主将、遠藤聖拓(まさひろ)さん(31)は快進撃につながった、あるワンプレーを回想した。

掛川西(静岡)との初戦の1回だった。捕手ながら1番打者として初打席を迎え、中前に初安打を放った。これが仲間を勇気づけ、ボルテージを一気に上げた。「自分たちの攻撃は27球で終わっていい、くらいの気持ちで相手に向かうことができて、今までにないくらい歯車が合っていた」。甲子園に入ると「みんな浮足立っている感じでした」。臆せずにいつも通り挑戦者の気持ちで初打席に立って快音を響かせ、チームメートに初心を思い出させた。

準決勝では花巻東・菊池(ブルージェイズ)から1発も放った。思い出が詰まった4強入りの記録を「正直あんまり塗り替えてほしくないですね」と苦笑いしたが、本心は違う。「結果よりも満足できるプレーをしてほしい」と、21世紀枠で出場する選手たちの背中を押した。【星夏穂】