【U18】馬淵監督が明かした「そういう選手がいれば幅が広がる」世界一のために目指す打線とは

U18日本代表候補選手強化合宿を打ち上げ、ナインに訓示する馬淵監督(撮影・前岡正明)

<高校野球:U18日本代表候補選手強化合宿>◇6日

奈良県内で4年ぶりに行った3日間の合宿を打ち上げた。最終日はフリー打撃をみっちりと行い、昼すぎに解散。全国から結集した35選手はそれぞれの地元に戻っていった。

9月に予定されるU18W杯に向けた強化合宿。馬淵史郎監督(67)はその最終日、フリー打撃中に広陵(広島)・真鍋慧内野手(3年)をつかまえて熱心に指導した。「合わなかったらやめておこう」と伝えた上で、もっと積極的に打ちにいくよう、求めた。

「彼の持ち味は長打。反対方向に打つ意識も間違いではないが、引っ張れるボールは引っ張った方がいい。スモールベースボールでも、中軸には長打を打てる選手がいればいい。戦い方の幅が広がる。国際大会でより上位を目指すためには、打てる選手がいないとなかなか勝てない」

昨年のW杯は3位。今回は足を使える選手を多く選び、目指すスタイルのベースが垣間見えた。その中で、真鍋はメンバーの中で最も長打が期待できる1人。指揮官は「まだどういう布陣にするかは分からない」と今後も選考対象を広げて視察を重ねていくが、長距離砲の存在を求めているのは確かなようだ。