東京学館が成田に勝利 ダルビッシュ投法の正木士恩「今日の試合で自信に」8回途中1失点

東京学館-成田 7回1/3を投げ、3安打1失点に抑えた、東京学館・先発の正木(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季千葉大会:東京学館3-1成田>◇23日◇2回戦◇千葉県天台野球場

東京学館が、昨秋県準優勝で今春シード校の成田に勝利した。

春から背番号1を背負う先発の正木士恩投手(2年)が最速135キロながら、ストライク先行で強い真っすぐとキレのいいスライダーで相手の打ち気をそらし、打たせてとった。7回1/3を3安打1失点。「緊張したけど、1球1球、強く投げようと心がけて投げました」と、大役を終えて笑みがこぼれた。

努力が結果を生んだ。WBCをテレビ観戦し、侍ジャパン・ダルビッシュ有投手(パドレス)の投球フォームに目がとまった。「足をゆっくり上げて、しっかりタメを作って投げればいいんだ」。見よう見まねでフォームを修正。真っすぐに強さが加わった。体力づくり、食事トレーニングと、地道な努力も重ね、春から背番号1を手にした。「結構、重圧でした」と苦笑いしたが成田打線をしっかりと抑え、「今日の試合で自信になりました」と笑顔を見せた。

「正木は冬の間、一番努力した選手。今日の選手たちは100点満点です」と市川知明監督(35)。正木は「次も手ごわいので1つずつ勝って、夏のAシードを獲得したい」と、エースらしく胸を張った。