花巻東4番千葉柚樹、佐々木麟太郎とともに打線けん引「自分は勝負強くを目標に」

花巻東対花巻南 2安打2打点と活躍した花巻東・千葉(撮影・山田愛斗)

<高校野球春季岩手大会:花巻東10-1花巻南>◇9日◇花巻地区予選第1代表決定戦◇花巻球場

花巻東が第1代表で県大会(19日開幕)出場を決めた。花巻南に10-1の7回コールドで快勝。高校通算25本塁打の4番千葉柚樹内野手(3年)が、今季公式戦初安打を含む3打数2安打2打点と活躍。同129本塁打で5打数4安打2打点をマークした佐々木麟太郎内野手(3年)とともに15安打を放った打線をけん引した。

千葉が打線を勢いづけた。1点を先制した直後の初回無死一、三塁、カウント3-1から真ん中高め直球を左前に運んだ。「自分は『勝負強く』を目標にやっていて、4番としての役割もあるので、その中で1本出たのは良かった」。3回先頭では追加点の起点になる中前打。6-1の6回1死二、三塁では、きっちりと中犠飛を決め、相手を突き放した。

3番佐々木麟に続く重要な打順を任されている。「麟太郎が勝負を避けられたり、麟太郎が打ってつないでくれたときは、自分が打って返すんだ」という思いで試合に臨む。その上で「自分の存在も周りから怖がられるというか、相手にプレッシャーをかけられるような4番になりたい」と、さらなるレベルアップを誓う。

5大会連続優勝がかかる県大会がまもなく幕を開ける。佐々木麟に代わり、昨秋の東北大会後から主将を務める千葉は「すべて夏につながっていると思うし、夏を見据えつつ、目の前の大会も絶対に落としちゃいけない。とにかく公式戦で負けずに夏まで自分たちチームの調子を上げて、(県大会では)優勝だけを目指して頑張りたい」。19年以来4年ぶりとなる夏の甲子園出場に向けて、春の岩手を制し、弾みをつける。