立命館慶祥が7年ぶり6度目の春季全道大会出場 渡辺翔悟が4回1失点「クラークに借りを返す」

立命館慶祥のエース渡辺は力投を見せる(撮影・中島洋尚) 

札幌地区Cブロックで、立命館慶祥が9-3で札幌白石を下し、7年ぶり6度目の春季全道大会出場を決めた。2番手で登板した右腕エース渡辺翔悟(3年)が、決め球のスイーパーを武器に4回1安打1失点の好投。4強入りした昨秋に続く全道切符をつかんだ。

相手右打者のバットが空を切るたび、立命館慶祥の渡辺が「ウォー」とほえた。「昨年の秋と比べて、10センチ以上大きく外に曲がる」(正津葵捕手=3年)という、右打者の外に逃げていくスライダーを武器に、4回6奪三振。反撃を1点に食い止めた。前日3回戦の9回完封に続く連投に「背番号にふさわしい投球がしたかった」。初めて背番号1を背負った男が、チームを7年ぶりの春全道に導いた。

昨秋の全道大会で初のベスト4進出を果たしたが、準決勝は、その後優勝し、今春のセンバツに駒を進めたクラークに、0-7の7回コールド負けを喫した。コロナ禍で2人の主力選手が不在。前日まで待機期間で、ぶっつけで出場した選手もいた。渡辺も3回戦の白樺学園戦で3失点の完投勝利後に体調を崩し、クラーク戦は2回2失点と不本意な投球に終わった。

汚名返上を期し、今大会直前から挑戦したのが、エンゼルス大谷が得意とするスイーパーだった。動画などで見た「大谷投手の投球フォームをイメージ」(渡辺)しながら、同じように右ひじをやや下げ、腕先を、ややすくい上げるように投げると、変化が大きくなった。

横山蔵人監督(62)は「スピードでは(昨秋のエース)岩渕(正晃=3年)だけど、安定感は渡辺。だから春は1番。夏まで競ってほしい」と目を細めた。渡辺は「春は全道で必ずクラークに借りを返します。昨年の冬はラグビー部が花園に出て、学校が盛り上がりました。僕たちも夏は甲子園」と力を込めた。【中島洋尚】

◆春季北海道大会 出場16校が16日に出そろい、札幌円山で24日に開幕する。組み合わせ抽選は18日に行われる。