大阪桐蔭に変則左腕現る 初先発の2年生・安福拓海が6回無失点「人と違うところを出して」

大阪桐蔭対近大付 先発した大阪桐蔭・安福(撮影・柏原誠)

<高校野球春季近畿地区大会大阪府予選:大阪桐蔭3-1近大付>◇16日◇準決勝◇南港中央

大阪桐蔭に新星が現れた。公式戦で初めて先発に抜てきされた左腕・安福(やすふく)拓海投手(2年)が近大付を6回3安打無失点に抑え込んだ。

今大会4度目の登板で、連続無失点は12回に伸ばした。「夏に向けてチャンスをもらえているので、いい結果を残して夏にメンバーに入れるように頑張りたい」と謙虚に話した。

1年時は故障続きで、公式戦メンバー入りは今大会が初めて。身長188センチの長身だが最速は130キロ台。スリークオーターからグラブを持つ右腕を小さくたたみ、スライダー、パームなど変化球を混ぜて打たせて取る。例年、上手投げの本格派をそろえる大阪桐蔭にはめずらしいタイプといえる。

西谷浩一監督(53)の期待も高い。「枚数的に左がほしかったのはある。今は経験を積んでいるところ。どこまで投げられるかと思ってアタマ(先発)でいかせましたが、よく抑えてくれましたね。力だけでなく結構ボールを動かしながら、クレバーな投球ができる」と評価する。

エース左腕の前田悠伍主将(3年)は今大会、調整のためにベンチ入りしておいない。投手陣は南恒誠(3年)を軸に松井弘樹(3年)南陽人(2年)平嶋桂知(2年)境亮陽(2年)らをそろえるが、全員が140キロ超を誇る右のオーバースローだ。先発の適性もアピールした安福は「普通の投手よりも、打者が打ちにくい投球、人とは違うところを出していきたい」と意気込んだ。

金光大阪との決勝は18日。大阪桐蔭は大阪大会では20年秋から7連覇中だ。【柏原誠】