公立の伝統校、水戸商はWエース後藤遥生と千葉拓海の活躍で夏の甲子園目指す「2人で1つ」

ガッツポーズを見せる水戸商・千葉(左)と後藤(撮影・村山玄)

甲子園に春夏通算14回出場の公立の伝統校、水戸商(茨城)は、Wエースで00年以来23年ぶりの夏の県王者を目指す。

後藤遥生(はるき)投手(3年)は、緩急で打ち取る最速138キロ左腕。20年最優秀中継ぎ投手に輝いたソフトバンクのモイネロを参考に「頑張ってまねしている」と、カーブに磨きをかけている。

千葉拓海投手(3年)は最速140キロの直球とカットボールを操る右腕。秋季県大会で「柔軟性不足の影響でコントロールが悪かった」と再認識した。星稜(石川)時代の19年夏に甲子園準V投手となったヤクルト奥川に憧れ、上半身の柔らかさは「まねできない」としつつも柔軟性アップに着手。肩周りと股関節のストレッチに時間をかけた。

成果は着実に実を結んでいる。春季県大会3回戦の常磐大高戦では、後藤が先発。相手にチャンスを作られながらも粘りの投球で、5回1失点と試合を作った。千葉は3番手で7、8回を無失点で、後藤の粘投に続いた。試合は0-1で敗れたが、成長度を示した。

2人の信頼感は厚く、「2人で1つだと思っている」と口をそろえる。試合後は一緒に食事に出かけ、反省会を開催。投球内容を振り返り、送り合ったアドバイスを次の登板に生かしている。左右のWエースが強豪ぞろいの茨城を友情リレーで翻弄(ほんろう)すれば、11度目の夏の甲子園が見えてくる。【村山玄】