知徳の杉本羚捕手(3年)が、自覚を持って最後の夏に挑む。投手2枚看板となる右腕・小船翼と左腕・原田勇磨は、いずれも2年生。2人を支える女房役は「守備からリズムを作るチーム。自分が投手の良さを引き出せるかが重要。しっかり引っ張っていきたい」と言葉に力を込めた。
成長を存分に披露する。昨夏に先輩が引退し、引っ張る立場となったこの1年。初鹿文彦監督(47)からかけ続けられた「捕手は洞察力が大事」の言葉を胸に、常に周囲に目を配ってきた。全体への声かけに加え、キャッチボールから投手陣の状態をチェック。試合では、打者の見送り方やその表情にも注視した。
杉本羚は「投手、相手打者の状態であえて基本とは逆の配球をしたり、リードの幅も広がったと思う」。指揮官も「本当に細かな事に気づくようになった。杉本に任せて負けたらしょうがないという存在になった」と全幅の信頼を寄せる。
夏本番を見据えて行った練習試合・日本航空(山梨)戦で小船が1失点完投。藤代(茨城)戦では、原田が完封した。杉本羚は「1人で投げきる力もついてきた。その2人を生かすも殺すも自分次第」と自らに言い聞かせるように言った。目標は春夏通じて初の甲子園。磨いてきた「洞察力」で快投に導く。【前田和哉】
◆杉本羚(すぎもと・りょう)2005年(平17)5月24日、御殿場市生まれ。小3から神山少年野球クラブで野球を始め、中学時代は静岡裾野シニア。右投げ左打ち。家族は両親、妹2人。178センチ、80キロ。血液型A。