宇都宮商100年ぶり夏の聖地へ 「虎党」左腕の稲田陽太が青柳晃洋似フォームで最多勝へ/栃木

エースとしてチームを100年ぶりの夏の甲子園に導く稲田陽太投手(撮影・黒須亮)

第105回全国高校野球選手権栃木大会(7月7日開幕)の抽選会は、21日に行われる。1923年以来100年ぶりの夏甲子園を目指す宇都宮商には、「虎党」の変則左腕エース・稲田陽太投手(3年)がいる。

横手から右打者の内角を突く最速124キロの直球と、「一番自信がある」というスライダーで打者を打ち取る。元々はオーバースローだったが、「四球を連発していた」と制球改善のため、1年夏にサイドスローに転向した。新投球フォームの習得へ、熱狂的な阪神ファンの稲田には身近なお手本があった。昨年までセ・リーグ2年連続最多勝の阪神青柳晃洋だ。フォームを正確に再現するあまり、捕手からは「似過ぎ」と指摘が入るほど。課題だった制球難も克服し、エースの座をつかんだ。

自宅でも阪神ファンの父と双子の兄の3人で阪神戦に熱中。「負けると家がうるさい」という一家にとって、甲子園はまさに聖地。同校にとっても前回出場から100年の節目となる夏。稲田は「投手陣で協力して甲子園」。“栃木の青柳”がこの夏、最多勝の活躍を見せる。【黒須亮】