佐々木麟太郎が花巻東への恩返し誓う「自分の結果が勝利に結び付く」甲子園導き最高の夏に/岩手

夏の甲子園出場を目指す花巻東・佐々木麟(撮影・山田愛斗)

プロ注目の花巻東のスラッガー、佐々木麟太郎内野手(3年)が、チームの勝利のためにフルスイングする。第105回全国高校野球選手権岩手大会(7月7日開幕)の抽選会前日の21日、同校で取材に応じた。高校通算本塁打数は、準々決勝で敗退した東北大会後から4本増えて138本。どこまで伸びるのか注目されるが、目標の甲子園出場を見据えた。また、20日に抽選会が行われた福島大会の一部の球場と時間が発表された。茨城、栃木、宮崎でも抽選会が行われた。

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佐々木麟が甲子園の舞台をかけ、高校生活最後の夏を迎える。「どこが相手でも変わらずに自分たちのプレーをする。気持ちに迷いはありません」と、前を向いた。3日の沖縄遠征で痛めた背中の張りも完治。「調子は上がっている。夏に向けてさらに状態をあげていきたい」と、順調な調整をアピールした。

花巻東への恩返しを原動力に戦う。「野球との出会い、高みを目指すきっかけ、その全てがここにあるんです」。幼いころから、父洋氏(47)が監督を務める花巻東の試合を観戦。「全力で打つ、走る、守る。勝利に対して情熱、執念を燃やすプレースタイルにひかれた」。小1で野球を始め「自分はここでプレーして甲子園に行く」と目標を掲げて走り続けた。「親子でプレーすることでなく、このユニホームで勝つ意気込みでここに来た」と、強い意思が背中を押した。

野球を始めて12年。高校最多本塁打数の記録を更新中で、本塁打ばかりが注目されるが、実はメンタル面での成長が一番大きい。1打席1打席、冷静に分析し、次の打席で立て直す。プレーで結果が出なければ、声で引っ張る。「目に見えないところでもチームを引っ張れることがある」。それは3歳の頃、甲子園で見た花巻東の勝利への情熱、執念、そのものだ。

心も体もでっかく育ててくれた花巻東へ、勝って甲子園に導くことが最大の恩返しになる。「自分自身の結果がチームの勝利に結び付く」と、自分を奮い立たせバットを振る。その集大成として、佐々木麟は最高の夏にすると誓った。【保坂淑子】