高田北城“抑えエース”で4番岩間創「楽しむことが一番」笑顔で前向きプレー/新潟高校野球連載

思い切りスイングする4番の岩間

新潟大会、公立で唯一のシード校・高田北城は背番号1、“抑えエース”で4番の岩間創投手(3年=左翼手兼任)がけん引する。

春は抑え投手として2回戦から準々決勝までの4試合で計12回を投げ、無失点投球。打撃は打率2割6分7厘だったが、夏に向けてパンチ力に粘りも加わった。柏崎工と対戦する10日の初戦2回戦から投打でチームを引っ張っていく。

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試合になれば、岩間の全身は自然と動く。「練習でやってきたことが勝手に試合に出る」と言う。エースで4番は攻守とも責任は重い。ところが試合に挑む構えは自然体だ。「野球を楽しむことが一番」。そんな姿勢が180センチ、77キロの体から最大限のパワーを引き出す。「3年間の集大成」という強い思いを持ちながらも「笑顔を大切にしたい」とどんな状況でも前向きにプレーする。

高田北城の継投パターンは左翼手の坂木陽(3年)が先発。抑えの岩間は今春県大会、4試合計12回を投げ、無失点で切り抜けた。消耗の激しい夏も無失点で抑える準備をすでに済ませる。練習する同校第2グラウンド脇にある関川の土手で約5キロのペース走。約20メートルの土手の坂道ではダッシュを繰り返し、下半身強化とスタミナを養った。春の大会で計測した直球の最速は134キロ。打者の内角に直球を投げ、変化球は低めに集め、ゴロアウトを積み上げるのが身上だ。「投げない時は打撃に集中。マウンドに立ったら投球にも集中する」とスイッチの切り替えは速い。

春、打撃は4試合15打数4安打だった。牛木晃一監督(52)は「春は力み過ぎていたが、夏は期待する」と言う。その夏に向け、余分な力は消えた。「読みと違う球がくると反応が遅れるから、ギリギリまで引きつけてから打つ」と打席に立つ。相手投手の決め球をファウルで粘る器用さもある。シードだった昨夏の初戦は背番号10の3番打者、先発投手として出場。長岡に6-13で敗れ、悔しい思いを味わった。「今まで培ってきたものを全部出す」。岩間は最後の夏に悔いを残さない。【涌井幹雄】

◆岩間創(いわま・そう)2005年(平17)7月12日生まれ、新潟・上越市出身。野球は上下浜小4年から浜小フェニックスで始める。本格的に投手になったのは柿崎中から。持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。180センチ、77キロ。右投げ右打ち。

○…牛木監督は今春、高田北城に赴任。シード校で初戦敗退した昨夏の試合は新潟県高野連役員として柏崎市佐藤池野球場で見ていた。「昨年の3年生の分までやらなければならない」が、ナインに発した監督としての第一声だった。5月下旬から6月にかけての土日は練習試合に費やした。「攻め時、抑え時など試合の流れを感じられる練習試合を大事にしてきた」。昨年の3年生の分までプレーする下地は整った。