加茂暁星・高橋悠雅モットーは「フルスイング」好きな言葉は「ホームラン」/新潟高校野球連載

ティー打撃に励む高橋

初の甲子園を狙う加茂暁星(新潟)の打線を、象徴するのが高橋悠雅一塁手(3年)だ。

準優勝した春はノーシードの1回戦から決勝までの7試合で2本塁打を放つなど、打率3割4厘で強力打線の一角を担う。弱点だった守備力もアップして不安解消。バットの破壊力で勝利を切り開く。

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高橋のモットーは「フルスイング」。好きな言葉は「ホームラン」だ。春は1回戦・新潟青陵戦(13-0)と決勝・帝京長岡(7-12)で本塁打。通算7安打した中で2本の柵越え打を放った。押切智直監督(47)は「迷いなく振るのがいい。タイミングが合えば、面白い打球が飛んでいく」と期待している。

「チャンスに1本、勝利につながる打撃をしたい」と高橋は夏の意気込みを話した。しかし、通常練習の中で時間を割いてきたのは守備練習だった。春は3失策。弱点は守備でゲーム終盤にベンチに退く場面も5試合あった。「春はミスが目立ったから」と納得の重点強化。ひとつのミスが致命傷になる夏に備えた。守備力を上げて、守りの心配事は消えた。打席ではバット1本に専念できる。

自慢の破壊力アップへも余念はない。自主トレではバットを振り続けた。長岡市の実家からの通学だが、練習後の自主トレでは約1時間、バットスイングに時間を費やした。「振る数は増やした」とティー打撃などに取り組んだ。ベンチプレスは95キロ。180センチ、99キロの全身にはパワーが充満している。

好きなプロ野球選手は巨人・中田翔内野手(34)。プレー動画は何度も繰り返して見る。「ホームランの動画とか、ポジションも同じ一塁だから守備の動画も見ている」と言う。憧れのスラッガーに自身を重ねて夏を待つ。「チャンスの場面は自分の1本で得点したい。走者なしなら、自分の長打でチャンスを作る」。高橋は強力打線の中心になり頂点を目指す。【涌井幹雄】

◆高橋悠雅(たかはし・ゆうが)2005年(平17)8月3日生まれ、新潟・長岡市出身。野球は小3からMITSUWAフェニックスで始め、旭岡中時代は長岡東シニアに所属。180センチ、99キロ。右投げ右打ち。

○…集団でグラウンドをランニングする加茂暁星ナインの左右の足はピタリとそろっていた。メニューとメニューの合間は迅速に動いて次のトレーニングの準備をする。黙って練習を見つめていた押切監督はチームのまとまりをこう表現した。「ザ・高校野球です」。練習で培われる一丸の姿勢がチームカラー。「打撃のチームを作り上げてきたけれど、守備が良くなってきた」と夏の手応えを明かした。