2004年のセンバツに出場した土浦湖北(茨城)が、エンゼルス大谷翔平投手(29)らも取り組む最新鋭のトレーニング効果で、パワーアップに成功した。昨秋から導入したのは、「加圧トレーニング」。エンゼルス大谷やパドレス・ダルビッシュらの日本人メジャーも試みるハイテクメニューだ。
同トレーニングは特殊なウエアを着用し、上腕と大腿(だいたい)部にベルトを巻く。血流を適度に制限した上で、素振りやジャンプ、ダッシュなどの練習を行う。血流が制限されると筋肉への負荷が強まり、日頃の練習だけでは鍛えることができない部分に刺激を与えることで、短期間で筋力アップにつながるという。疲労がたまりにくくなり、成長ホルモンの分泌が促され、体の成長も手助けする。
土佐一成監督(34)は「筋力アップが効率的にできると聞いた」と、導入の決め手を明かした。「高価な器具でしたが、(購入できたのは)保護者の協力のおかげです」と感謝し、「秋と比べて格段に飛ばす力が上がっている」と成果に目を細めた。
高校通算21本塁打の富施賢太内野手(3年)は「めちゃくちゃきついです」と最初は戸惑ったが、「21本のうち半分以上はこの練習を始めてから」と約半年での急成長を実感。「軽く振っただけで外野の頭を越えます」と長打力に磨きがかかった。
茨城大会は8日に開幕を迎える。土浦湖北は14日の初戦で、守谷と鬼怒商の勝者と対戦する。富施は「1試合に1本は(本塁打を)打ちたい」と意気込んだ。04年には、元DeNAの須田幸太投手(36=現横浜商大コーチ)を擁してセンバツに初出場。圧力を増した重量打線とともに、19年ぶりの甲子園切符をつかみ取る。【村山玄】