連覇を狙う日大三島の池口奏内野手(3年)が、春の雪辱を誓って最後の夏に挑む。天竜-知徳の勝者と対する初戦(2回戦)を16日に控え、言葉にも力がこもった。「連覇の重圧もあるけど、その中で結果を残さなければいけない立場。チームを勝たせたい」。
忘れられない試合がある。今春の県大会決勝・加藤学園戦。1-2の9回裏無死一塁で迎えた第4打席だった。犠打を失敗。併殺に倒れ、反撃の流れが消えた。「何も貢献できずに負けた。ふがいなくて、悔しかった」と厳しい表情で振り返る。打力が武器の一塁手として、1年秋から主力を張ってきた左の主砲。胸には後悔だけが残った。
「夏は(同じ場面で)ヒッティングのサインを出してもらえる存在にならなければいけない」。春以降の自主練習は、打撃向上に重点を置いた。体のキレを出す朝のダッシュ。寮での羽根打ちは納得のいくまで打ち込むなど、挽回を期す夏への準備を進めてきた。
昨年は2季連続で甲子園に出場した。しかし、春は金光大阪(大阪)に0-4、夏は国学院栃木(栃木)に3-10で敗れて初戦敗退。池口も2試合で内野安打1本に終わった。「もう1度甲子園に戻りたい。そのためにも、バットでチームに貢献したい」。聖地でやり残したこともある。このままでは終われない。【前田和哉】
◆池口奏(いけぐち・かなで)2005年(平17)10月14日、千葉県生まれ。小1から都賀の台レッドウイングスで野球を始め、中学時代は東都京葉ボーイズ。右投げ左打ち。家族は両親、兄。177センチ、82キロ。血液型O。