8日9時から再開、奇跡は起きる!? 門司大翔館-育徳館戦は9回裏2死三塁で継続試合に/福岡

門司大翔館対育徳館 継続試合を宣告する審判(撮影・佐藤究)

<高校野球福岡大会:門司大翔館-育徳館>◇7日◇2回戦◇光陵グリーンスタジアム

福岡大会2回戦の門司大翔館-育徳館戦は土壇場で継続試合が適用された。1-3の9回裏に育徳館が1点差に迫り、なお2死三塁、打者4番の場面で37分間の降雨中断。土砂降りで同日の再開は困難と判断され、8日午前9時から継続試合で行われることになった。

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試合終了まであと1死の9回裏2死三塁。土壇場で継続試合が告げられた。育徳館はこの回1点をかえして1点差に迫り、同点、サヨナラのムードも高まったところだった。就任1年目の育徳館・井生広大(いおう・こうだい)監督(32)は「夏の初采配で継続試合になるとは…。何か持っているのかな」と苦笑い。「んー…。(今日のうちに)やりたかったですね」と率直な思いを口にした。

7回から8回にかけて雨は強まる一方で、9回は視界もさえぎられる土砂降り。グラウンドには水も浮いた。9回2死一塁から右越えの適時三塁打を放った3番二郎丸朝陽(じろうまる・あさひ)内野手(3年)は、三塁へのヘッドスライディングで泥水まみれになった。その直後、37分間の中断を挟んだが、当日の再開は困難と判断され、翌日への持ち越しが決まった。

一方の門司大翔館は勝利まであと1人だった。先発のエース右腕、中村翔輝投手(3年)は8回まで1失点も「(9回は)右手が滑って、ボールを制球できなかった」と振り返った。「気持ちはモヤモヤしています。今日試合をやりたかったですけど…」。苦笑いも交え「登板することになれば三振を狙う。全球、全力を尽くす」と意気込んだ。

継続試合は9日9時から再開。試合前のシートノックも行う。育徳館・井生監督は「もう、技術どうこうではない。最後は気持ちです。同点、逆転とできるように選手を信じるだけです」と言った。再開後、打席に立つのは4番の信濃勇太外野手(3年)。相手はエース続投もあれば継投の可能性もある。指揮官は「いろんなパターンを考えないと。気持ちだけは切らさないように」と引き締めた。

門司大翔館が逃げ切るのか、育徳館が追いつき奇跡を起こすのか。あと1死を巡る異例の継続試合。両軍の選手たちは眠れない夜になりそうだ。【佐藤究】

◆今夏の北海道では9回1死で継続試合 6月29日の南北海道大会札幌地区予選・石狩翔陽-札幌新陽は、石狩翔陽が2-1とリードする9回裏1死一、二塁、札幌新陽の攻撃中に降雨で継続試合となった。翌30日の試合再開後は、先頭打者が遊ゴロ併殺打。プレーボールから約2分で試合終了となった。

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