長岡大手がサヨナラで乱打戦制す 山崎天暉主将が不振克服しV打「震えるようなうれしさ」/新潟

長岡工対長岡大手 9回裏、右翼越えのサヨナラ打を打った主将の山崎は雄たけびを上げながら整列へ走る

<高校野球新潟大会:長岡大手11-10長岡工>◇9日◇第3日◇2回戦◇ハードオフ新潟

長岡大手が11-10で長岡工にサヨナラ勝ちした。9回表に3点を許して迎えたその裏の攻撃。8-10から追いつき、10-10とした2死二塁で、主将の山崎天暉遊撃手(3年)が右翼越えのサヨナラ二塁打を放ち、両校ともに16安打の乱打戦に決着をつけた。

大事な場面での主将は、やはり頼りになる。9回表に3点を失い、8-10で迎えた9回の裏。土壇場で試合をひっくり返されても7番打者の山崎は勝負を捨てていなかった。2番打者から始まる好打順に「打席が来るとすれば、サヨナラの場面。きたら打ってやる」と場面を想定して心の準備は済んでいた。そして願ってもない絶好のシーンが訪れた。10-10と追いつき、2死二塁だ。1ボールからの2球目をフルスイングして右翼越えのサヨナラ二塁打を放った。3打数無安打で迎えた5打席目にリーダーとしての貫禄を見せた。

石田康剛監督(46)は「最後はキャプテンがよく打った。だいぶ苦しんできたからチームにとっても良かった」と主将を評した。山崎は春以降、攻守に苦しんできた。正遊撃手の故障で二塁手から遊撃手にコンバート。「1年の頃からいろいろなポジションをやってきたから内野の動きは理解している」と守備変更は大きな支障はなかったが、打撃不振は深刻だった。「エグイくらいだった。打てるか、不安な部分が今大会はあった」と言う。

しかし劇的なサヨナラ打で不安を打ち消した。すり足で構えていたフォームを、右足を上げる形に修正して得た好感触をここ一番で証明した。「震えるようなうれしさ」と言った殊勲打は夏を乗り切る原動力にもなる。今春の4回戦、新津戦でも11-10で勝つなど、長岡大手は乱打戦は“お手のもの”。山崎は「でも、9回に越されて、越し返す試合はなかった」。この日のサヨナラ勝ちを今後のチームの糧にする。【涌井幹雄】

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