鹿児島商、28年ぶり夏の甲子園へ控え部員が学ラン応援「強い鹿商を取り戻したい」/鹿児島

鹿児島商対指宿商 鹿児島商・郷田応援団長(撮影・佐藤究)

<高校野球鹿児島大会:鹿児島商10-1指宿商>◇9日◇1回戦◇平和リース球場

鹿児島大会の1回戦が6試合行われ、鹿児島商が95年以来28年ぶりの夏制覇へ、7回コールド発進した。今大会から同校野球部OBで、保護者会の城下盛一郎会長(46)の発案で学ランを着た2年生の野球部員7人による“応援団”を結成。主力の3年生らを後押しし、10安打10得点で指宿商を破った。

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鹿児島商のスタンドはお祭り騒ぎだった。先導役は学ラン姿の2年生控え部員7人だ。パイロンの“特大メガホン”を手に声援を送る。それに応えるかのように、0-0の3回。無死から四球を含む長短4連打、打者一巡の猛攻劇で一挙6得点。左前へ2点タイムリーを放った中島大地主将(3年)は「夏の初戦で緊張もあったけど、応援のおかげで和らいだ。背中を押してもらえた」と感謝した。

控え選手が学ランを着て応援するのは同校史上初。応援団部は、2年前から人数不足で休部状態となった。保護者会の城下会長が中心となって発案。野球部の2年生7人による今大会限定の応援団が実現した。城下会長は「強い鹿商(鹿児島商)を取り戻したい。どうにか盛り上げることはできないかなと」。同校野球部のOBでもある城下会長。現役時代は応援団部による声援を受けた。94年夏には、甲子園で準優勝を果たした、元広島田村氏擁する樟南とも対戦した。城下会長は「ユニホームで応援するのもいいですけど、学ラン姿での応援がやっぱり盛り上がると思います」。

応援団長の郷田翔(かける)内野手(2年)も「学ランで応援する方が、以前よりも盛り上がっている。3年生にとっては最後の夏になる。自分たちはどこの相手の応援よりも声で負けたくない」と言う。勝利の校歌では背中を反りながら、グラウンドに立つ主力の3年生らにも負けじと声を張り上げた。

ソフトバンク大野稼頭央投手(18)を擁して、昨春のセンバツに出場した大島の元監督で、今春4月に就任した塗木哲哉監督(55)は「いいスタートじゃないですか。どこと戦っても全国で勝てるチームをつくっていきたい」話す。春夏通算25度の甲子園出場を誇るも、夏に限れば95年以来遠ざかる。「鹿商」一丸で古豪復活を果たし、伝統校の威信を取り戻す。【佐藤究】