<高校野球和歌山大会:和歌山北4-1紀央館>◇11日◇1回戦◇紀三井寺運動公園野球場
和歌山北がオープニングゲームを飾った。エース左腕の高瀬修瑚投手(3年)が1失点完投した。
身長174センチの体は躍動感に満ちていた。9回、最後の打者を9個目の三振に打ち取るとクールに整列した。開会式直後の難しい試合だったが「開幕試合ということでワクワクの方が大きかった。今日は途中で少し荒れたけど、最後まで体力が落ちず、球速も保って投げ切れました」と充実の表情を浮かべた。
速球は最速を更新する132キロをマークした。変化球も自由自在。とくにカットボール、チェンジアップの切れ味が抜群だった。4四球は与えたものの、わずか3安打とまともな当たりをほぼ許さなかった。
投球スタイルのお手本にしたのは、昨春のセンバツで優勝した大阪桐蔭を苦しめた鳴門(徳島)の左腕、冨田遼弥投手(国学院大1年)。センバツ後に練習試合で対戦した。「スライダーがすごくて全然当たりませんでした」。空振り三振した打席で、そのすごさをじかに体感。同じく得意とするスライダー、カットボールを磨いてきた。
主将でもある村上陽輝捕手(3年)は「高瀬は気が強くて、すぐムキになるので『力を抜けよ』と声をかけるようにしています。押すときには気の強さを生かします」と左腕の長所を引き出している。和歌山北の名コンビが開幕ゲームにふさわしい引き締まった展開を演出した。【柏原誠】