袋井・藤井優宗が逆転サヨナラ場外3ラン「今までやってきたことを信じてバットを振れた」/静岡

9回2死二、三塁で逆転サヨナラ3ランを放つ袋井の藤井内野手

<高校野球静岡大会:袋井5-3駿河総合>◇15日◇1回戦◇磐田球場

袋井は5-3で駿河総合に劇的なサヨナラ勝ちを収めた。1点を追う9回2死二、三塁で、1番藤井優宗内野手(2年)が逆転のサヨナラ場外3ラン。起死回生の公式戦初本塁打で4年連続初戦突破を果たし、17日の2回戦は今春センバツ出場の常葉大菊川と対する。

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ドラマチックな幕切れだった。1点を追う9回2死二、三塁。打席に立った袋井の藤井は自然体だった。「きた球を思い切り振ろうと思っていた」。気負わずに初球のスライダーを強振。打った瞬間に確信した。「感触もよかった」。高々と上がった打球は左翼席の垣根を越える場外弾。公式戦初本塁打で試合をひっくり返したヒーローは、仲間が待つ歓喜の輪に飛び込み、雄たけびを上げた。

試合後は「今までやってきたことを信じてバットを振れた」と声を弾ませた。今冬のトレーニングで強化したのは、スイングスピードを上げること。手本にしたのは中学時代に浜松南リトルシニアで1学年先輩だった常葉大菊川・鈴木叶捕手(3年)のスイングだった。藤井は「ユーチューブとかにも動画が出ていて、よく見ていた。鈴木さんの強く振るスイングを参考にしていた」と明かした。

次戦はあこがれの先輩も所属する常葉大菊川が相手。今春のセンバツに出場した難敵との対戦を心待ちにしていた。鈴木も含めた中学時代のチームメート4人が相手にいる状況で、「公式戦でやるのはすごく楽しみ」と胸を高鳴らせた。

優勝候補筆頭だが、相手にとっては今大会の初戦となる。藤井は「接戦に持ち込んで、今日みたいに終盤で勝ち越すような試合展開にしたい」と勝利だけを見据えた。厳しい試合展開は想定内。ただ、袋井には下馬評を覆すだけの勢いがある。【神谷亮磨】