<高校野球福島大会:学法石川6-5東日本国際大昌平>◇16日◇2回戦◇県営あづま球場
学法石川が、東日本国際大昌平を6-5で下し、3回戦進出。2-2の6回無死満塁で代打・佐藤辿柊内野手(てんしゅう、2年)が右越えに満塁本塁打を放ち、試合を決めた。
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「打った感触で確信した」。2ー2の同点で迎えた6回無死満塁。代打・佐藤がインコース高め真っすぐを完璧に捉え、右越えに値千金の満塁本塁打。「代打の準備はできていた。スタンドやベンチの声援が打たせてくれた」と渾身(こんしん)のガッツポーズでダイヤモンドを1周。高校通算3本目はチームを勝利へ導く、自身初の満塁本塁打となった。福島大会での代打満塁本塁打は、夏は15年ぶり2人目の快挙。歴史の1ページに名を刻んだ。
憧れの先輩と聖地で戦う。佐藤は中学時代は仙台東部シニアでプレー。昨夏、東北に初の深紅の優勝旗をもたらした仙台育英・山田脩也主将(3年)に憧れて同じ道を選んだ。「(山田さんは)中学から有名人だった。同じ環境で野球をしたいと所属したが、レベルが違いすぎた」。だが、日本一に貢献した先輩のプレーを目の当たりにし、目標が「山田さんと甲子園で戦いたい」へ変わった。
春の悔しさをバネに今夏に懸ける。佐藤は春季地区大会は背番号「14」でベンチ入り。だが、2度の代打のチャンスを生かせず、県大会はベンチ外。その悔しさを晴らすために打撃フォームを改善しこの日を迎えていた。「守備には自信がないので、自分のできること(打撃)でチームに貢献する」。佐々木順一郎監督は「上半身の技術はピカイチ。信頼して代打起用している」と佐藤をたたえた。
3年生と過ごす最後の夏。スタンドの思いも背負って代打の切り札・佐藤が一振りに懸ける。
▽東日本国際大昌平・伊藤博康監督「敗因は監督。勝たせてあげられなくて申し訳ない。初めはなかなか勝てなかったが、今は「甲子園を目指している」と胸を張って言えるチームに成長した」
○…安積が白河に9-6の逆転勝ちで3回戦に駒を進めた。“あきらめない心″が逆転を呼んだ。5-6で迎えた9回無死満塁のチャンス。4番金山荒太内野手(2年)が「最後まで誰ひとりあきらめていなかったし、3年生ともっと野球がしたかった」と右越えに走者一掃の逆転適時三塁打。金山は次の磐城戦に向け「3年生への感謝を“4番″の仕事で返したい」と意気込んだ。
▽白河・鈴木利栄監督「監督として勝たせてあげられなくて申し訳ない。最後まで誰ひとりあきらめていなかった。本当に大したもの。1、2年生はこの悔しさを忘れず、能力を高めていってほしい」
○…磐城が、第6シード平工を破った清陵情報に8-4と快勝。1回に2点を先制されたが2回、志賀映太内野手(2年)の右適時打を含む2安打で4点を挙げて逆転。8回から登板した山田柊児投手(2年)が2回を無安打無失点と相手に反撃のチャンスを与えなかった。折内康太郎主将(3年)は「先制されたが、落ち着いて取り返すことができた」と振り返った。
▽清陵情報・大橋徹監督「野球の技術以上にメンタル面がすごく成長した。以前はすぐにあきらめてしまうチームだったが、最後まで粘りながら良く戦ってくれた」