<高校野球福岡大会:星琳8-6福岡大大濠>◇18日◇4回戦◇久留米市野球場
16年の8強が最高成績の星琳が、甲子園に春夏8度出場で春の九州大会で4強だった福岡大大濠を8-6で撃破。背番号10の右腕、田中直樹投手(3年)が4回途中から救援し、投手→左翼→投手→左翼→投手とフル回転し、人生初の決勝2ランと投打で大活躍した。
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田中直が投打の活躍で、V候補を破る「ジャイアントキリング」に導いた。
4回途中から救援登板し、投手を3度務め、左翼の守りに2度就いた。9回2死で、福岡大大濠の代打を自慢のスライダーで遊ゴロに打ち取り、渾身(こんしん)のガッツポーズを繰り出した。「大濠を倒すためにやってきた。強い相手だが、力を合わせたら勝てない相手じゃないと思った」。ベンチ、スタンド応援一丸となり、今年のスローガン「一体感」を体現した。
10年に就任した飯田信吾監督(48)が「強力打線に対して、目線を変えようと思った」という必死の継投策に、「体力とスタミナには自信があります」とのタフネスぶりで応えた。
先発したエース左腕、宇土大智投手(3年)の後を受け、4回1死一塁から田中直が2番手でマウンドへ上がった。5回は左翼に回ったが、再登板した宇土が先頭打者を四球、暴投で進めると、再び田中直がマウンドへ。7回途中にも、5番手の冨岡稜功内野手(2年)に代わって、左翼から3度目の救援を行った。計4回2/3を投げ1失点。「強い打球を打たれないよう低い球を意識した」と、最速133キロ直球とスライダーで強力打線を押し込んだ。
打っては、小学1年で野球を始めて以来、初という本塁打を放った。5-5の5回1死一塁だった。「打った球は覚えていない」ほど集中して左越えに勝ち越し、決勝の2ラン。「現実かな? と思った」というビックリ弾だった。飯田監督が「束にならないと個々の能力じゃ勝てない。つながるようミート重視。コンパクトに鋭いスイングを意識させた」という指導が生きた。
祐誠との5回戦へ「今日のようにスローガンの一体感を持ち、全員野球で戦います」と田中直。指揮官の「新しい歴史をつくってほしい」という願いに全力で応える。【菊川光一】
◆田中直樹(たなか・なおき)2005年(平17)9月23日、北九州市八幡西区生まれ。折尾東小1年から東筑ファイターズで野球を始める。折尾中では北九州ヤング硬式野球倶楽部で投手兼外野手。星琳では2年春からベンチ入りし、今春から背番号10。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボール。175センチ、59キロ。右投げ右打ち。