御殿場南初の「夏3勝」49年ぶり16強 授業時間変更し“チーム御殿場南”200人集結/静岡

9回表御殿場南1死二塁、勝ち越しの左前適時打を放つ土屋

<高校野球静岡大会:御殿場南3-2小山>◇20日◇3回戦◇愛鷹

御殿場南が初の「夏3勝」を挙げ、1974年(昭49)以来49年ぶりに16強進出を決めた。2-2の9回に途中出場の土屋朝陽内野手(3年)が勝ち越しの左前適時打を放ち、接戦に終止符を打った。浜松工は最大6点差をはね返し、磐田南に8-6で逆転勝ち。2年ぶりに3回戦を突破した。またシード校の加藤学園、藤枝明誠、掛川西、浜松開誠館も勝利。21日に3回戦の残り8試合が行われ、4回戦は23日に行われる。

 

御殿場南が、約半世紀閉ざされてきた壁をぶち破った。1点リードの最終回2死。先発のエース長沢煌介(3年)が、最後の打者を三飛に打ち取った。諏訪部尚紀監督(34)は「選手たちが本当に一生懸命やってくれた」と目尻を下げた。前回16強入りした49年前は、2回戦からの登場だった。創部初となる「夏3勝」をつかんだナイン。青空の下、体を反らしながら全力で校歌を響かせた。

終盤で小山を振りきった。2-2で迎えた9回1死二塁。土屋が打席に入った。直前の8回には小、中、高と同級生の長沢が同点2ランを被弾。「粘り強く投げてくれていた。『絶対にやってやる』という気持ちだった」と、左前に値千金の勝ち越しタイムリー。9回2失点完投の力投を、ムダにはさせなかった。

“チーム御殿場南”で戦った。同校は、本来4限まであった授業を試合開始時刻に間に合う2限に変更。前日19日には、応援団長が校内放送で応援参加を呼びかけた。この日、スタンドには約200人の有志が集結。声をからした。土屋は「本当にたくさんの人に声をかけてもらって力になった」。大声援にも背中を押され、勝利をつかんだ。

4回戦では、第5シードの藤枝明誠に挑む。横田雅也主将(3年)は「相手が強いことはわかっている。精いっぱいできることをやって、全力でぶつかりたい」。土屋も「勢いに乗って、もっともっと歴史を変えていきたい」と目を輝かせた。【前田和哉】

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