<高校野球佐賀大会:北陵3-2東明館>◇21日◇準々決勝◇さがみどりの森球場
北陵旋風だ。
佐賀大会準々決勝で、私立の北陵が今大会初めてとなる延長10回タイブレークを逆転サヨナラで制して、初の夏4強入りを決めた。
1-1の10回表。押し出し四球で勝ち越されたが、練習してきたという想定内のタイブレークに動じることはなかった。
10回裏2死一、三塁となったが、勝負どころの切り札という背番号15の代打、西久保汐(しおん)内野手(2年)が粘って、フルカウントからの8球目、外角直球を右前へ同点適時打とした。「(東明館左腕の)飛松投手対策をしていたので、いい感じだった」という値千金打だった。
さらに同一、三塁で、7番栗原孝太朗内野手(3年)が中前適時打を放ち、逆転サヨナラ勝ち。遊撃手を争う西久保が打ったことで、栗原は「同じショートのポジションのライバル。打ってくれたので、打ちたいと思った」という負けん気で勝負を決めた。
練習では左投手にマウンドから約3メートル手前から投げさせ、打ち込んできた飛松対策が実った。浦田豪志監督(43)は歴史を塗り替える快挙に「(4強は)私も学校も未知の領域ですが、一戦必勝で切り抜けたい」と声を弾ませた。【菊川光一】