<高校野球兵庫大会:神戸国際大付3-2報徳学園>◇21日◇5回戦◇明石トーカロ球場
5回戦で実現した兵庫のライバル対決は、神戸国際大付が3-2で報徳学園を下した。昨秋、今春と敗れたセンバツ準優勝校を三度目の正直で撃破し、2年ぶりの優勝に大きく前進した。エース津嘉山(つかやま)憲志郎投手が2失点完投し、井関駿翔(たおと)捕手が3安打2打点と2年生バッテリーが大活躍した。兵庫は8強が出そろった。
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最後のアウトを見届け、津嘉山は右手を突き上げた。ほえた。女房役の井関と喜びを分かち合っても、興奮が収まらなかった。センバツ準Vの報徳学園打線相手に2失点完投勝ち。「うれしいです。秋と春に負けていて、リベンジをすると言葉に出していた」。手に汗握る接戦を制し、雪辱を果たした。
三度目の正直だった。昨秋は決勝で2-4、今春は準決勝で2-3。くじ引きのいたずらで、今夏は優勝候補同士が5回戦で激突したが「いずれは当たる。元気なうちに当たってくれてうれしかった」とプラス思考で臨んだ。「YouTubeを見ながら研究するのが好き」。報徳打線も予習済みで、堂々と強力打線に対峙(たいじ)した。
一冬で10キロ減量し、球質や制球力アップに努めた。この日は内角へ直球で攻め込み、見逃し三振を奪うなど9奪三振。「今日は真っすぐのインコースの出し入れが良かった」。抜群の制球力と強気の投球で、9回8安打2失点に抑えた。
女房役の井関も攻守に躍動した。「(津嘉山は)馬力だったり、ここぞというところのコントロールが良かった。インコースに投げ切れる投手なので、リードしやすいです」。特長を存分に生かした内角への配球を軸に封じ込んだ。打っても初回に先制打。1点リードの7回には左翼越えの適時二塁打で援護し、ガッツポーズも飛び出した。3安打2打点に「めっちゃうれしい」と笑顔。寮でも同部屋だった2年生バッテリーが、感激を分かち合った。
難敵を倒し、甲子園8強に進出した21年夏以来の兵庫王者まであと3つ。津嘉山は「今日勝ったけど、まだ終わりじゃない。自分は自分のことをやるだけ。てっぺんを見ずに自分のピッチングをしたい」と引き締めた。23日の準々決勝はこちらも難敵の神戸第一戦。バッテリーで聖地への道を切り開く。【林亮佑】