<高校野球広島大会:広陵3-0如水館>◇23日◇準々決勝◇ぶんちゃんしまなみ球場
今春センバツ4強の広陵が、如水館に勝って準決勝に駒を進めた。
プロ注目の“和製ボンズ”こと真鍋慧(けいた)内野手(3年)は無安打2三振と不発に終わったが、高尾響投手と只石貫太捕手の2年生バッテリーが、如水館打線を5安打完封。三振も13個奪い、最後まで危なげなく投げきった。
強気の投球が、高尾の信条だ。特に走者を背負った時の奪三振への意識は強い。「ピンチになったら野手も焦ると思うし、その分エラーの可能性も増えてくる。そこは自分が抑えられればいい」。三振で野手の出番を減らすことまで考えている右腕は「低めのまっすぐとスライダーのキレが良くなった」と春のセンバツから伸びた球を武器に、相手をきりきり舞いさせた。
高尾の球を受けた只石も、相棒には絶対的な信頼を寄せる。「わかっていても打てないまっすぐを投げるし、強気なピッチングで『打てるもんなら打ってみろ』という感じで投げるので、受けて気持ちいいぐらい。今日はコントロールが非常に良かったと思います」。只石がミットを構えた場所からボールが外れることはほとんどなく、最速147キロで、練習での平均球速でも143キロ前後と安定するストレートもよく走った。
中井哲之監督(61)も、2年生エースの出来には驚きを隠さなかった。「落ち着いていますよね。ここっていう時に力を入れたり抜いたり。度胸が据わっている。高2の時の野村祐輔(広島)より上ですよ」。プロで活躍するOBとも比較し、絶賛した。
夏では18年以来5年ぶりとなる甲子園まであと2勝。盤石のバッテリーが力を増した広陵が、春夏連続出場にまた1歩近づいた。【永田淳】