<高校野球岩手大会:花巻東10-4盛岡一>◇24日◇準決勝◇きたぎんボールパーク
高校通算140本塁打を誇る花巻東(岩手)のプロ注目スラッガー、佐々木麟太郎内野手(3年)が、復活を印象づけた。準決勝の盛岡一戦に「3番一塁」でフル出場。背中の張りで調子が上がらず、直近2試合は無安打も、今夏初複数安打&初打点となる4打数3安打1四球。「勝つことしか考えてなかった。しっかりつなぐバッティングができて良かった」。2年ぶりの決勝進出に導いた。
最後の打者が遊飛に倒れると、佐々木麟は「ヨッシャー」と右手にサングラスを握り叫んだ。「苦しい試合展開で、ひとまずホッとした。次に向けて、もう1回気合を入れる意味でも声が出たと思う」。5回まで3点リードも6回に4点を奪われ、一気に劣勢となった。だが7回裏無死一、二塁の打席で二ゴロも頭から滑り込み、敵失を誘って執念の出塁。同点打、決勝打につなげ、鬼気迫る表情で6点目のホームを踏んだ。
コンパクトなスイングで鋭い打球を飛ばし続けた。心配される背中の状態も「だいぶ良くなってきている」といい、第1打席が右前打、第2打席が中前適時打、第3打席が中前打と3安打の固め打ち。この日は5球団8人のスカウトが視察。4人体制の楽天部坂スカウトは「スイングスピードが速く、(高校生では)なかなか抑えるのが難しい。モノが違う」と評した。
昨年センバツ以来、自身2度目の甲子園に王手をかけ「とにかく一戦必勝。自分たちがやってきたことを信じ、残り1試合、命をかけて全力でベストを尽くして戦い抜きたい」と佐々木麟。花巻東のために身を粉にしてプレーする。【山田愛斗】