<高校野球福岡大会:東筑7-4希望が丘>◇25日◇準決勝◇久留米市野球場
ノーシードからの快進撃が止まらない。福岡大会で、県内有数の公立進学校の東筑が6年ぶりに決勝進出を果たした。今大会初先発の安田創磨投手(2年)が8回2/3を投げ11安打4失点の力投。元ダイエーの大越基氏(52=現早鞆監督)を父に持つ大越塁捕手(2年)は8回に貴重なタイムリーを放った。下級生バッテリーが躍動し、17年以来の夏甲子園に王手をかけた。
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ノーシードの東筑があれよあれよという間に勝ち上がってきた。決勝進出の立役者は2年生バッテリーだ。今大会初先発の安田と大越の下級生コンビが息を合わせた。
初回に1点を先制されるも、2回から8回までは粘投で無失点。試合前に2人で「勝負球はスライダーで」と確認し、得意球を要所で織り交ぜた。5回から4イニング連続で得点圏に走者を背負ったが、ホームは踏ませなかった。安田は「スライダーのキレ、制球が良かった」と充実感を漂わせた。
この日の球場入り後、青野浩彦監督(63)から先発マウンドの大役を伝えられた。「早く(先発で)投げたいと思ってた。緊張はなかった」と安田。今大会はリリーフで4試合に登板し、計10回を無失点。抜群の安定感を見せており、満を持しての初先発だった。
6点リードの9回に長短4安打を浴びるなど3失点。高校公式戦2度目の完投勝利はあと1死で逃したが、137球の力投だった。「9回を投げきれず悔しいけどチームが勝てたので良かった」と笑顔だった。
女房役の大越は2-1の8回1死二、三塁から貴重な右前適時打を放った。「(安田を)少しでも楽にさせたいと思った」。この回打者11人の猛攻を呼び込み、一挙5得点で突き放した。父の基氏は89年夏に仙台育英(宮城)で甲子園準優勝した偉大な投手。「(父の)すごさを知っている。自分も甲子園に行きたい」。あと1勝で手の届く夢舞台に胸を膨らませた。
決勝の相手は大会2連覇を目指す九州国際大付に決まった。青野監督は「強すぎます。ノーシードなので向かっていくしかない」。17年以来6年ぶり夏の甲子園へ、腹をくくって臨む。【佐藤究】