<高校野球静岡大会:浜松開誠館7-6藤枝明誠>◇27日◇準決勝◇草薙球場
第4シードの浜松開誠館が第5シードの藤枝明誠を逆転サヨナラで下し、選手権初(20年独自大会は準V)の決勝進出を決めた。6-6の9回。新妻恭介捕手(3年)が投手強襲の右前適時打を放ち、試合を決めた。ノーシードの東海大静岡翔洋は昨夏王者で第2シードの日大三島を5-3で破り、2年ぶりの頂上決戦に進んだ。浜松開誠館の初か、それとも東海大静岡翔洋の19年ぶりか-。甲子園を懸けた決勝は、29日に草薙球場で行われる。
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浜松開誠館の4番新妻が土壇場で勝負強さを見せつけた。1点を返し6-6の同点とした9回裏無死一、三塁。前打者の申告敬遠で無死満塁のサヨナラの好機に「やってやる」と闘志をかきたて打席に入った。高めの外角直球を振り抜いた打球は、投手のグラブをかすめ、右前に転がりサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「とにかく食らい付いて打った。(勝利に)言葉にできないうれしさ」と実感を込めた。
6回まで5-0とリードも相手の反撃で7、8回に計6失点で逆転を許した。8回満塁のピンチでは本塁併殺を焦った新妻が一塁へ悪送球し2点を献上。「自分のミスを最後にバットで返せてよかった。ほっとした」と笑みを浮かべた。この日、3安打2打点と打線をけん引したリードオフマン深谷哲平外野手(3年)も「最高。出塁していく自分の役割が果たせた」と満足した表情を浮かべた。
創部25年目で初の決勝進出(20年独自大会は準V)を果たしたチームは初の聖地を目指し、東海大静岡翔洋と対戦。新妻は「チーム一丸で勝ちきって優勝したい」と、新たな歴史となる1勝に意欲を示した。【山口昌久】