第105回全国高校野球選手権に初出場する浜松開誠館が9日、東海大熊本星翔(熊本)と対戦する10日の1回戦に向け、最終調整に励んだ。試合開始と同時刻の午前8時から、兵庫・尼崎市内のグラウンドで調整。ノックや打撃練習など約2時間、汗を流した。
最後は全員が円を描くように整列。一本締めで準備を終えた。いよいよ聖地での戦いが始まる。佐野心監督(56)が「良い感じだと思う」と言えば、吉松礼翔主将(3年)も「順調。自信を持って戦いたい」。ナインは充実した表情でグラウンドを引き揚げた。
静岡大会では全6試合で先制。うち5試合は初回に得点を挙げ、序盤で主導権を握った。この日、フリー打撃ではチャンスメークを担う2番広崎漣外野手(3年)が3本、主軸の4番本多駿外野手(3年)も5本以上の柵越えを記録するなど快音を連発。広崎は「全員が振れているし、先制すればノっていける。初回から意識していきたい」とイメージを膨らませた。
最速149キロのエース近藤愛斗(3年)は、ブルペン入り。約30球を投げ込んだ。相手はプロ注目の百崎蒼生内野手(3年)が1番に座る。「そこ(百崎)に打たせなければ、勝機も広がる。立ち上がりが大事。初回からMAXでいく準備をしたい」。その右腕で“勝ちパターン”を支える。
県勢は春のセンバツを含め、現在6大会連続で初戦敗退中。吉松は「自分たちで流れを切りたい」と短い言葉に力を込めた。創部26年目でたどり着いた夢舞台。「甲子園初勝利」の新たな歴史を刻み、負の流れを断ちきる。【前田和哉】
○…学校も初の大舞台に挑むチームを後押しする。浜松開誠館中・高の一般生徒の希望者、保護者らが10日の午前0時にバス28台で出発。現地に向かう。直接会場に集まるOBやOGなどの関係者を含め、試合当日は約2000人が応援に駆けつける予定だ。アルプス席からの大声援で選手を鼓舞する。