東京出身の八戸学院光星・中沢恒貴主将「覚悟を決めて」青森の名門校に/東北注目選手

「打の光星」をけん引する八戸学院光星・中沢恒(2023年7月27日撮影)

東北6県の注目選手を紹介する「甲子園、この選手に注目!」最終回は12日、ノースアジア大明桜(秋田)との初戦を迎える八戸学院光星・中沢恒貴主将(3年)を紹介。青森大会では打率3割8分1厘、2本塁打、8打点で「打の光星」をけん引。2年夏以来の甲子園で存在感を発揮し、青森県勢初の全国制覇に向け、全力を注ぐ。

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青森県勢最多12度目の夏の甲子園出場を決めた7月下旬。中沢恒が本番に向けて最善の準備を誓った。

「甲子園は観客も多くて、応援もすごい。気持ちが高ぶる中で自分のプレーをすることが難しくなると思うので、しっかりできるようにチームを仕上げていきたい」

中沢恒は東京出身。「高みを目指すならチャレンジしないと、自分が成長できないと思った。覚悟を決めて(青森に)来ました」。青森の名門校は100人を超える部員に加え、先輩のがっちりした体格を目の当たりにし、「本当にやっていけるのかな」と不安もあったという。だが、高い向上心を持ってチームメートと素振りを行うなど、自主練習に取り組み、2年夏の甲子園では「3番遊撃」で2試合に出場。いずれも複数安打と打点をマークし、存在感を見せた。

4月、U18日本代表候補選手強化合宿に参加。トップクラスの選手たちと貴重な時間を過ごし、多くの刺激を受けた。「みんな上手なので、高校に入って最初のノックぐらいの気持ちで、必死にノックをやったことが楽しかった」。今は仙台育英(宮城)、広陵(広島)といった合宿メンバーがいる高校との対戦を心待ちにしている。

12日、ノースアジア大明桜(秋田)と対戦。春の東北大会準決勝は8-5と逆転勝ちしたが、「相手も夏に向けてチームが強くなっていると思うので、油断するところはどこもない。一戦必勝で初戦をしっかり勝ち切りたい」。持ち味の強力打線は青森大会5試合でチーム打率3割5分3厘、中沢恒ら4選手が本塁打を放つなど41得点を挙げた。「集大成なので、悔いのないように。自分ができることを全部出したい」。持ち味の打撃で、全国で光星を輝かせる。【相沢孔志】