<全国高校野球選手権:土浦日大3-0九国大付属>◇12日◇2回戦
土浦日大の「3本の矢」がプロ注目の強打者・佐倉を1安打に抑え、完封リレーで勝利した。
対策は万全だった。第1打席。先発右腕の小森は「チェンジアップで意識させて真っすぐで攻める」と、変化球で追い込み、速球で左飛。4回の2度目の対戦では、「(前打席で)チェンジアップの反応に手応えを感じた」と変化球を続けて打ち取った。5回1安打無失点。役割を果たし、バトンを託した。
6回から継投した右腕の伊藤彩は第3打席、「インコースが詰まって嫌なスイングをしていたので」と、外角を見せ球に勝負球は内寄りのスライダー。見事に空振り三振を奪った。9回の第4打席はエース左腕の藤本が中前打を浴びたが、小菅監督から「あの高いプレッシャーを受け止めるのはエースしかいない」と抑えを任された通り、度胸満点の投球で、無失点リレーを完結させた。
3投手が力を合わせ、強力打線をねじ伏せた。小菅監督は「恐れず気持ちで引かない。開き直らせたことが逆に対策になったのかな」。チーム力を最大の武器に、次は「甲子園3勝」に挑む。【保坂淑子】
○…土浦日大は次戦で専大松戸との対戦が決まった。小菅監督は、20年に亡くなった木内幸男元監督の下、取手二の三塁手としてプレー。84年夏は茨城大会決勝で持丸監督率いる竜ケ崎一に13-3で勝利し、甲子園で全国制覇を果たした。持丸監督はその後、木内監督の後任として常総学院の監督に就任し、4年間率いたという縁もある。小菅監督は「持丸先生は大先輩で勉強させていただいている。茨城の大先輩に恩返しできたら」と次戦を見据えた。
▽土浦日大・大井(先制ソロは高校通算第1号)「入るとは思わなかった。今でも信じられないです。入る瞬間も見ていなくて。フェンス直撃だと思ったので3つ(塁を)狙おうかなと走っていたら、歓声が聞こえた。最高です」
◆千葉対茨城 3回戦で専大松戸と土浦日大が対戦する。千葉県勢と茨城県勢は1県1代表ではなかった59~72年に東関東大会で甲子園切符1枚を争った経緯もあり、過去の甲子園での対戦は52年夏に成田(千葉)が6-3で水戸商(茨城)に勝った1度だけ。