【甲子園】履正社・森田大翔2戦連発 佐々木麟太郎らしのぐ長打力にも「彼らほど飛ばせない」

高知中央対履正社 3回裏履正社1死、左中間へ本塁打を放ち、ガッツポーズしながら一塁を回る森田(撮影・岩下翔太)

<全国高校野球選手権:履正社10-4高知中央>◇13日◇2回戦

履正社(大阪)が高知中央を破り、夏の甲子園8連勝で4年ぶりに3回戦に進んだ。

森田大翔内野手(3年)が決勝二塁打&2戦連発の破壊力を見せつけた。

甲高い打球音を残した履正社・森田の打球は左中間最深部に伸びていった。手に残る快感に迷わず右手を突き上げた。2-0の3回にソロ弾。「打った瞬間、入ると思いました。どうしても1点ほしかったのでよかったです」。1回戦(対鳥取商)の初回3ランに続き大アーチを描いた。

初回には右中間を破る先制二塁打。2試合連続の決勝打をマークした。花巻東・佐々木麟、広陵(広島)・真鍋慧内野手(3年)ら強打者ぞろいの大会で群を抜く長打力を見せている。しかし「僕は彼らほど飛ばせない。勝負強さで勝負します」とチームを勝たせることしか頭にない。

大阪・豊中市の自宅は学校からわずか2キロ強。向かいに住むOBの叔父康之さん(40)に小学生時からグラウンドに連れて行かれ「RISEI」のユニホームと力強い野球にぞっこんになった。外野手だった叔父は2年夏の大阪大会決勝でPL学園に惜敗。野球を始めた森田の“師匠”に自然となった。今でも自転車で5分の叔父の野球塾を訪れ「ちょっと借りるわ」と打撃を整える時間をつくる。

昨年は新型コロナ感染や右肘故障に悩まされたが、最上級生になって才能開花。高校通算34本塁打のうち、昨秋以降で約30本を稼いだ。以前痛めた左手には再発防止のテーピングを巻く。バットを振り切った際に強い負荷がかかるためで、これも強打者の証明だ。

3回戦は仙台育英と激突する。4年ぶりの頂点へ、避けては通れない相手だ。「とてもいい投手がいる。4番として1人でも多くの走者をかえしたい」。履正社スラッガーの系譜を継ぐ森田が大勝負を迎える。【柏原誠】