【甲子園】沖縄尚学・東恩納蒼が1失点完投でベスト8 無失点記録止まるもカーブを有効活用

沖縄尚学対創成館 4回裏を無失点に抑え、指をさす沖縄尚学・東恩納(撮影・宮地輝)

<全国高校野球選手権:沖縄尚学5-1創成館>◇16日◇3回戦

沖縄尚学が創成館(長崎)を破り、8強に一番乗りした。

エース東恩納蒼投手(3年)が、またしても安定した投球で勝利に導いた。

これまで多く使ってきたストレートとスライダーに加え、序盤からカーブを増やすことで相手を惑わせた。「外の速めの球を狙ってきていると感じた」と相手の対策を察すると、毎試合1球は使ってきたという第3の球種を使った。「いい感覚で入れたので、今日は使えるなと思ったし、相手もタイミングが合っていなかったので、どんどん使っていきました」。

これが奏功した。「前回あまり使っていなくて、(相手が)予想できていない球だと思った」という見込み通り、相手に的を絞らせず、要所を抑えた。

創成館の先発・福盛大和投手(3年)の緩急使った投球の前に沈黙していた打線も、7回と8回に加点。ベンチに戻った際に「1点でも取ってくれ」と言い続けていた東恩納の期待に応えた。

8回に1点を奪われ、沖縄大会で31回1/3、甲子園でも1回戦のいなべ総合学園(三重戦)で完封して継続していた今夏の無失点記録は途絶えることになった。それでも動揺はまったくなかった。「(無失点継続への意識は)多少ありましたけど、いずれ取られると思ってたので。逆に取られたことで切り替えできました」。

9回は消耗を見せるどころか、「5点以内で抑えられる自信があったので、楽に投げられました」と思い切りの良さを増したピッチング。最後まで力のある球を投げ込んで3者凡退に封じ、試合を終わらせた。

8安打1失点で完投。ゼロ記録は止まることになったが、プレッシャーから解放された今大会屈指の好投手が、さらに勢いを増して準々決勝に駒を進めた。