<U18W杯:日本0-1オランダ>◇5日◇1次ラウンド◇台湾・台北市立天母野球場
【台北(台湾)5日=柏原誠、保坂恭子】スーパーラウンドで「慶応のプリンス」丸田湊斗外野手(3年)が、日本のプリンスになる。日本は1次ラウンド最終戦でオランダに今大会初めてリードを許すと0-1で初黒星を喫したが、丸田はチーム唯一の安打を放って復調の兆しを見せた。日本は4勝1敗の2位で、スーパーラウンドに進出する。
◇ ◇ ◇
初黒星の中に、一筋の明かりが差した。1点を追う5回2死二塁、7番に打順を下げた丸田は、馬淵史郎監督(67)から「お前で勝負だぞ」と送り出された。フルカウントから、チーム初安打となる右前打。右翼手の好返球で二塁走者は本塁でタッチアウトとなったが「信じて使ってくださって、得点にはならなかったんですけど、この1本は気持ち的に非常に大きいと思います」と前を向いた。7日からのスーパーラウンドに向け、馬淵監督は「期待しても、ええかもわかりませんね」と明かした。
3番でスタメン出場した初戦のスペイン戦の第2打席に中前適時打を放って以降、3試合無安打。この日の打撃練習中、指揮官から1対1で指導を受けた。試合前のベンチでも、バットの軌道を肩と平行に振るレベルスイングを徹底された。
思いを届けたかったのは、入院中の小林だ。宿舎が同部屋で、打撃の参考にもしていた。「戻ってきたら頼ってもらえるように、チームの力になれるようにやっていきたい」。
指揮官が「(甲子園で)あれぐらい結果残した男やから、こっからスーパーラウンド行った時に大車輪の活躍してくれりゃあ」と待ち望む完全復活。その思いも受け止め「慶応はきれいな野球をしがちと思われているかもしれないですけど、そこは全然、泥くさくやるので。世界一に向けて、自分が与えられた役割を全うしたいです」。16打席ぶりの安打を決めたプリンスが、ここから本領発揮する。
◆順位決定 日本、米国、オランダの3カ国が4勝1敗で並んだ。並んだ際に最初の順位決定条件となる「当該国同士の対戦結果」がすべて1勝1敗だったことから、2番目の条件である当該国対戦でのTQB(Team’s Quality Balance、得失点率差)により決定した。TQBは「(総得点÷攻撃イニング数)-(総失点÷守備イニング数)」で算出され、0.027の米国が1位、0.000の日本が2位、マイナス0.011のオランダが3位となった。