<秋季高校野球新潟大会:上越総合技術23-21小千谷>◇7日・第1日◇2回戦◇悠久山野球場
上越総合技術が初戦2回戦で、小千谷との“点取り合戦”を23-21で制して3回戦進出を決めた。19安打に16四死球。相手の6失策にも乗じて加点した。3回までに1-8と大差のビハインドからの逆転勝ち。宮沢龍生左翼手(1年)が4安打4打点、2盗塁と1番打者の役目を果たした。
ジェットコースターのようにゲームの流れが激しく上下動した。最後に勝利を手にしたのは上越総合技術だった。1-8で迎えた4回には5安打に8四球を選び、一挙11点を奪って逆転。相手のミスもついた。7-8の2死一、二塁で宮沢が中前適時打を放つと、相手中堅手が打球を後逸する間に2者が生還して逆転。7回には21-15とあと1点でコールド勝ちに迫った。だが8回には逆に21-20と1点差に肉薄され、試合の流れは揺れ動いた。
それでも9回1死二、三塁でまたも宮沢が左前適時打を放ち、点差を2点に広げる。両校合わせて44得点、41安打、28四死球、8失策、8暴投。“ノーガード”の点の取り合いは3時間28分後に決着がついた。相手の小千谷について高沢亮太監督は「(7回を除く)毎回得点。(勝利の)イメージはあったと思う」と話し、ベンチで選手たちに言い聞かせていた。「切れた方が負け」。スリリングな展開に誰もが集中を切らさなかった。宮沢は「1年生なのに大事な場所(1番打者)で使ってもらっているから貢献したいと思った」という思いを最後まで持続させた。
高沢監督は「期待して1番に置いていた」と評した通りの活躍を宮沢はバットで見せた。168センチ、52キロと小粒ながら持ち前のミート力でチーム最多の4安打で4打点をたたき出した。今夏の初戦2回戦(三条戦、0-7)は1番で先発も2連続三振で交代。だからこそ、秋にかける思いは強い。「気持ちです。『絶対、かえす』と思えば自然と打てる」。上越総合技術ナインは、その気持ちを全員が持ち合わせていた。【涌井幹雄】