帝京長岡エースで4番茨木佑太「いい感覚で投げられた」スリークオーター新投球フォームに手応え

帝京長岡・茨木はフォームをスリークオーターに変えて迎えた公式戦初戦で粘りの投球

<秋季高校野球新潟大会:帝京長岡10-5新潟産大付>◇10日◇2回戦◇三条パール金属スタジアム

帝京長岡が10-5で新潟産大付を破り、3回戦に駒を進めた。エースで4番の茨木佑太投手(2年)は先発で6回2/3を9安打5失点ながら、スリークオーターに改造した新投球フォームに手応えをつかんだ。打撃でも右越えの三塁打で2打点と主砲の存在を示した。

好感触は試合後の茨木の笑顔が物語っていた。「いい感覚で投げられた」。7回表、新潟産大付の反撃に遭い、2点本塁打を含む、4安打を浴びて4失点。6回2/3を9安打5失点で2番手の林慶太朗(1年)にマウンドを譲り、左翼の守りについた。練習試合での投球回数はほぼ5回までで「少しバテた。体力不足です」。それでも6回までは1失点で5奪三振、1四球と安定した内容だった。「序盤はファウルにしていた」と直球で押す投球を続けた。

昨年の秋季県大会2回戦で、この日と同じ新潟産大付を相手に公式戦初先発。当時は左手を高々と突き上げ、右腕を振り下ろすダイナミックなフォーム。それを夏休みに改造した。左手の高さを下げ、右腕の出方はスリークオーターに。最速140キロ近い直球の威力を落とさず、キレが加わった。「まだフォームは固まっていない」と試行錯誤の段階だが、芝草宇宙監督(54)は「ベース上での直球の強さにこだわらせた。失点も次につながるもの」と及第点をつけた。

4番に座る打撃でも結果を出した。6回裏1死一、三塁から右越えの2点三塁打。「少しこすってしまった」と柵越えはならなかったが右狙いでも十分な飛距離。投打で地力を発揮した秋のスタートになった。

芝草監督が「初戦にしてはしっかりできた」というように帝京長岡は無失策で、攻撃は13安打で10得点すべてが打点。優勝候補に挙げられながら3回戦で敗退した夏の悔しさをバネに磨いてきたチーム力を披露した。「北信越で勝って、センバツに出る」。茨木はチームに自信を宿らせて目標を言葉にした。【斎藤慎一郎】

 

○…公式戦初出場の和田結翔捕手(2年)が攻守で存在感を示した。初マスクで3投手を好リード。8番に入った打撃では3回裏1死満塁から左中間に走者一掃の三塁打を放った。帝京長岡は春季県大会でマスクをかぶった有馬凛空(1年)ら4人が正捕手の座を争う。「下級生には負けたくなかった」。夏までの正捕手、竹部新之介(3年)にアドバイスを求めるなど努力もあり、芝草監督は「和田が勝ち取ったということ」とたたえた。