<高校野球秋季近畿大会:報徳学園2-0奈良大付>◇21日◇大阪シティ信金スタジアム◇1回戦
奈良大付(奈良2位)は初戦で報徳学園(兵庫1位)に敗れ、来春のセンバツ出場が絶望的となった。近畿大会は出場校選考の重要な資料で、一般選考は6枠ある。
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先発した奈良大付の1年生エース、杉山竜之輔投手は11安打を浴びながら157球、2失点で完投。再三のピンチにも直球を低めに集めた。暴投と犠飛による2失点で粘り、9回2死満塁のピンチを左飛に抑えるとガッツポーズで喜んだ。杉山は奈良県大会の準々決勝でも強豪の天理を相手に6回1失点と好投し、近畿大会出場に貢献していた。
打線は報徳学園のエース間木歩投手(2年)に4安打で完封された。ただ、0-2の最終回は反攻をみせた。3番富田一輝外野手(1年)が中越え二塁打、4番石井颯太内野手(1年)も左前打で続き、さらに四球で2死満塁の好機をつくった。ここで打撃も強みで6番に座る杉山は、カウント2-2から直球を見逃し三振。自らのバットで追い付くことはできなかった。
田中一訓監督(50)は「(報徳学園の)間木君はコントロールがよくて今まで対戦したことがないタイプ。スライダーもよく曲がって手が出なかった。杉山は粘りの投球でよく頑張った。1年生で大舞台で投げて、いい経験になったと思う」とねぎらった。
杉山は「コントロールが悪いので冬場は下半身を鍛えたい。間木投手のように制球もよくて球も速い投手になりたい」と相手投手から学びを得た。1年生右腕は悔しさを糧に、鍛錬の冬を迎える。【村松万里子】