【ドラフト】ソフトバンク小久保監督、ドラ1前田悠伍は「1年間体づくりという投手ではない」

プロ野球ドラフト会議で大阪桐蔭・前田の交渉権を獲得し、笑顔を見せるソフトバンク小久保監督(撮影・江口和貴)

<プロ野球ドラフト会議>◇26日

ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)が自身初のドラフト会議で金の卵を引き当てた。「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」に出席し、高校生NO・1投手の大阪桐蔭・前田悠伍投手(3年)の交渉権を3球団競合の末に獲得。事前公表していた国学院大の武内夏暉投手(4年=八幡南)はクジで外したが、未来のエース左腕の獲得に成功した。支配下指名は7選手のうち5選手が大卒・社会人。即戦力ルーキーたちで、タカが若返りを目指す。

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球団カラーの黄色いネクタイを締めた小久保新監督が、初の「大役」を終えた。事前に1位公表していた国学院大・武内はくじ引きで外したが、続く大阪桐蔭・前田の交渉権を3球団競合の末に自身の右手で獲得。「1回目のくじも2回目のくじも残り物だったので気楽でした」。指揮官は苦笑いしながら、フェニックスリーグの指揮を執るため足早に宮崎へ戻った。

前田は金の卵だ。小久保監督は「高校生の中では断トツNO・1評価と聞いています」とうなずく。名門・大阪桐蔭のエースとして甲子園に3度出場し、2年春にはセンバツ優勝。明治神宮大会もフル回転で連覇に貢献した。武内は逃したが、前田も同様のポテンシャルを秘めている。「既往歴もなく球団がしっかり管理した中でゴーサインが出れば」という前提で、1年目からの飛躍も期待した。

「4月からというのはちょっと考えないと思いますけども、1年目の後半(にデビュー)ということも十分考えられる力はある。焦らせることはないと思いますけど、1年目だからといって1年間は体づくりというタイプの投手ではない」

甲子園のスターが高卒1年目デビューする可能性も示唆した。

2位以下は名城大の最速156キロ右腕・岩井や、東京6大学で通算19本塁打を放っている慶大・広瀬など即戦力ルーキーを指名。支配下指名は7選手のうち5選手が大卒・社会人となった。来季は若手育成、若返りを託されている小久保ホークスにとっては理想的なドラフトだ。王貞治球団会長も「球団のニーズに合った選手ばかり。かなりいいドラフトになったんじゃないかな」と総括。4年ぶりのリーグ優勝奪回に向けて、まずは十分すぎるドラフト会議を終えた。【只松憲】