創価準優勝、就任2カ月の堀内尊法監督「勝たせてあげたかった」井路端主将の公式戦初弾で先制も

創価対関東第一 4回表創価2死、井路端(左)の右越えソロ本塁打を笑顔で迎える堀内監督(中央)(撮影・鈴木正人)

<高校野球秋季東京大会:関東第一4-1創価>◇5日◇決勝◇神宮

創価は、関東第一に敗れ、29年ぶりの東京頂点に手がとどかなかった。

4回、主将の井路端広明捕手(2年)が「今まで調子が悪くて、みんなに助けてもらっていた。どうにかチームに流れを呼び込みたい、という一打を打ちたいと思っていた」と、2死から浮いてきたチェンジアップを捉えると、公式戦初となる右越えソロで先制。「打った瞬間入ったと思いました。でも、まだこれから。何があるかわからない。切り替えてプレーしました」と、冷静にダイヤモンドを回った。

井路端の予想は的中した。3回まで好投を続けていた先発の森山秀敏投手(2年)が4回、右足に打球が直撃。「力が入ったので、まだ大丈夫だと思った」と、堀内尊法監督に「まだ投げられます」と直訴した。しかしこの回から制球が乱れはじめ、6回には2失点と逆転を許し、その後も代わった投手陣は関東第一打線を止めることができなかった。堀内監督は「森山は軸足に打球が当たってかわいそうだった。限界だったと思う。それでもよく投げてくれた。すごい成長です」と、敗戦にも粘投の森山をあたたかく見守った。

9月1日に就任したばかりの堀内監督は、今大会、結果以上の手応えを感じていた。就任時からチームの伝統として掲げた「環境整備」を、選手たちは大会中にも関わらず率先して取り組んでいたからだ。「今朝もね、こちらが何も言っていなくとも、ベンチ外の選手たちが寮の周りを掃除していた。伝統ができつつあると思いましたね」と、笑顔を見せた。先発の森山も、大会中は毎朝、寮の部屋の掃除は欠かさなかった。「気持ちよく試合に入ることができました」と、その成果を実感している。

就任わずか2カ月で達成した準優勝。「勝たせてあげたかったのが1番。でも、投手陣も打撃陣もまだまだ力が足りない。精神的にも強くならないと」。大舞台で課題を見つけ、春、ひとまわり大きくなって、この神宮の舞台に戻ってくることを誓った。

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