第96回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の出場校による甲子園練習が13日、始まった。新型コロナウイルスの影響もあり、5年ぶりの開催。各校30分間の練習時間が与えられ、16校が汗を流した。2年連続出場の作新学院(栃木)は、「江川2世」こと最速147キロ右腕のエース小川哲平投手(3年)も、甲子園練習で約1年ぶりの聖地へ足を踏み入れた。
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甲子園練習で予習した。小川は「今日は立っただけなんですけど、1回戦みたいな気持ちで入ったので。気持ちの準備ができたと思います」と投内連係で聖地のマウンドを踏んだ。「景色というか、どういう風に見えるかっていうところを意識しました」と感覚を確かめた。
昨春のセンバツでは背番号10をつけた。3回戦英明戦では、1点リードの展開で救援も1安打を浴び、犠打で1死を取って降板。わずか10球だった。「何も貢献できなかった。今年こそは勝利に貢献できるピッチングをしたい」と誓った。
背番号18だった昨夏県大会決勝ではサヨナラ負けを喫したが、昨秋は背番号1をつけて関東大会を制し、再び聖地へ戻ってきた。決意のエースは、冬を越えてスリムになった。グラウンド上でも目を引く183センチ、92キロの恵まれた体格ながら「瞬発力が課題だったので」と体を絞った。ダッシュやジャンプトレーニングを重ね、体脂肪率は22%から18%に減少。身長は1センチ伸びて184センチになった。
22日の初戦では、昨夏甲子園4強の神村学園(鹿児島)と対戦。「受け身になったら相手の思うつぼなので、強気のピッチングをしていきたい。甲子園の借りを甲子園でしか返せない」。1年前とは違う姿で立ち向かう。【佐瀬百合子】