【センバツ】青森山田・菊池統磨&乕谷朔ノ助は関、桜田の2枚看板に負けないぞ/注目選手紹介

関、桜田の2枚看板を追いかける菊池統(左)と乕谷

<青森山田 センバツ1勝、その先の日本一へ>

青森山田は2枚看板だけじゃない。「青森山田 センバツ1勝、その先の日本一へ」第6回は、菊池統磨、乕谷朔ノ助の両投手(ともに2年)を紹介。2人は青森山田リトルシニア出身。桜田朔(3年)らの代から試合に出場し、日本選手権2連覇に貢献。菊池統は最速137キロのサイド右腕。乕谷はテンポの良い投球が持ち味の最速139キロ右腕だ。春の聖地では、関浩一郎(3年)、桜田の2枚看板に負けじと存在感を示す。【取材・構成=濱本神威】

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リトルシニアでは桜田の次のエースナンバーを背負った。長い腕をうまく使ったサイドスローが特徴で、22年夏のリトルシニア日本選手権では準決勝の世田谷西多摩川クラブ戦で先発し、5回1安打無失点と完璧な投球を見せるなど、チームの2連覇に貢献した。しかし、高校野球では「今まで投げていたコースも普通に見極められたり、簡単に打たれてしまう」と、なかなか思うようにいかなかった。だが、その中でフォームを変えるなど試行錯誤。「何か変えないと打ち取れないんで」。今まで以上に右側に体重を乗せ、球の出どころを見づらくするなど、現状に向き合っている。

「高校に入っても目指すのはやっぱりエース」だ。チームには関、桜田の2枚看板がいるが、なりたいエース像は桜田だという。「10番という立場で見ていて、『こういう風になりたい』とずっと思っていた」。リトルシニアで桜田が「1番」を背負っていた時、その背中を誰よりも近くで見ていた。「すごく頼りになる先輩。最後は結局、朔先輩に頼ることが多かった」。大事な局面で「0」に抑える姿が目標となった。

秋は背番号11を背負った。昨秋の東北大会、鶴岡東戦では先発桜田の後を継ぎ、3回1安打無失点。少ない登板機会ながら打ち取る投球ができた。菊池統はセンバツに向けて、「センバツでは関さん、朔さんを援護できるようにしっかり投げていきたいです。無失点でつないで楽に投げさせたい」。センバツでも2枚看板を支える役目を全うする。

◆菊池統磨(きくち・とうま)2007年(平19)5月23日生まれ。青森県青森市出身。中学時代は青森山田リトルシニアでプレー。22年夏の日本選手権ではエースナンバーを背負い、チームの2連覇に貢献した。183センチ、63キロ。右投げ右打ち。

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乕谷は菊池統とは対照的に、なりたいエース像に関を挙げた。「関さんは安定していて波がない。常に良い状態を保っていて140キロ台をバンバン出しますし、変化球もいい。総合的に見ると自分は関さんですね」。自身も1年生大会で1度エースナンバーを背負った事があるが、「自分が抑えないといけないというプレッシャーがあった。エースナンバーは今の自分じゃ絶対に支えきれない」と感じた。だからこそ、より「1番」を背負って堂々と投げる関を尊敬している。

乕谷には、そんな関にも負けない武器がある。それは投球のテンポだ。「テンポは誰にも負けない自信があります」と言い切るほど。新チーム発足後に行った明秀学園日立(茨城)、高崎健康福祉大高崎(群馬)との練習試合で登板した乕谷は、明秀学園日立に完封勝ち、高崎健康福祉大高崎には2回から5回までの4イニングを無失点とテンポよくアウトを奪った。昨秋の東北大会では登板機会がなかったが、秋の県大会は2、3回戦に登板して7回4安打1失点。リードする橋場公祐主将(3年)も「すごくテンポとコントロールがいい」と認める、関にも桜田にも負けない一番の武器だ。

センバツに向けては、「夢の舞台のグラウンドに立てることを誇りに思って、東北代表らしく全力を尽くしてやっていきたい」と力を込めた。センバツでもチーム一と自負するテンポの良い投球で、勝利へと試合を優位に進めていく。

◆乕谷朔ノ助(とらたに・さくのすけ)2007年(平19)10月29日生まれ。青森県黒石市出身。中学時代は青森山田リトルシニアでプレー。21、22年夏の日本選手権では主に中継ぎとして、チームの日本一に貢献した。172センチ、75キロ。右投げ右打ち。