<涙は夏のため> <センバツ高校野球:星稜4-2田辺>◇18日◇1回戦
100年を迎えたセンバツが18日、開幕した。敗れて甲子園を後にする敗者には、今夏の甲子園へとつながっていくドラマがある。「涙は夏のため~新しい夢のため~」と題し、さまざまな角度から敗れたチームの物語を紡ぐ。
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21世紀枠の田辺が76年ぶりの甲子園1勝を逃したが、優勝候補の星稜を相手に善戦した。地元から41台の観光バスで1532人が応援に駆け付けた。2度同点に追い付く粘りを発揮し、聖地を沸かせた。9回に2点を失い、力尽きたが、田中格監督(51)は「地元の後押しで強豪相手にここまで戦えた。心強い。そこに互角に戦えたのは夏に向けてプラスになる」と選手の奮闘をたたえた。
昨秋の県大会では、市和歌山、智弁和歌山の強豪を撃破し、近畿大会に進んだ。21世紀枠の出場校は同枠対決をのぞけば、昨年まで19校連続で初戦敗退していた。実力も評価されての選出で、「壁」の突破も期待されていた。エースの寺西邦右(ほうすけ)投手(3年)は「甲子園に出場させていただけるって光栄なこと。選ばれなかったチームの分も自分の投球で頑張りたかった」と振り返る。
他地区の21世紀枠候補の思いも込め、8安打4失点で完投した。「市高(市和歌山)と智弁(和歌山)を倒して自信がついて。(想定の)半分はイメージ通りにできたけど、あと半分ができていないので、練習から意識して頑張りたい」。あと1歩で逃した白星。手にした経験を生かし、夏に帰ってくる。【中島麗】