【センバツ】近江のエース右腕、西山恒誠は14奪三振の熱投実らず「悔しい」169球で力尽きる

近江対熊本国府 タイブレーク10回で熊本国府にサヨナラ負けし悔しい表情を見せる西山(中央)ら(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:熊本国府2-1近江>◇18日◇1回戦

近江(滋賀)のエース西山恒誠投手(3年)が169球目で力尽きた。

同点の10回1死満塁、右腕西山の投球はホーム手前でワンバウンド。捕手も取れずサヨナラ負けとなった。「投げた瞬間、暴投とわかった。チームの勝利につなげられず悔しい」と肩を落とした。

初回はアウトすべてを三振で奪うなど、相手打者をスライダーできりきり舞いにさせた。「スライダーを意識させたのは良かった」と14奪三振だった。

それでも8回から足がつった。スライダーも抜ける場面が増え、制球力がやや落ちた。「集中力は落ちてなかったですが体力不足でした」と悔やんだ。多賀章仁監督(64)も「彼本来の調子ではなかった。スピードも出てなかったですし。甲子園で変わると思ったんですが…」と振り返った。

夏は滋賀6連覇がかかる。西山は「もう1回戻ってきて、次はもっと勝ち進められるように」と前を向いた。

【一覧】センバツ情報 日程・結果など