<センバツ高校野球:山梨学院7-1京都外大西>◇20日◇1回戦
山梨学院が連覇へ前進した。0-1の4回1死二、三塁から横山のスクイズで同点に追いつくと、中盤の6回に2点、7回にはバントを絡め、相手失策も重なって一挙4点。手堅い野球でじわじわと点差を突き放した。チームはこの日、横山のスクイズを含め計5度のバントをきっちり決めた。チームは毎日30分、バント練習に時間を割く。横山は「成功させるためだけにやってきた」と胸を張り、得点に結びつく犠打を2度決めた針尾も「打って勝つじゃなくて崩して勝つ」。徹底する“つなぐ野球”で相手をのみ込んだ。
粘り強さの背景には、冬の練習で週に2度行う山登りと階段トレーニングがある。グラウンドから愛宕山まで、走って40分。山に到着したら、重さ10キロのチョッキを着るか、丸太を担いで階段を60往復。計120回、上り下りを繰り返す。練習終了後には、あまりの過酷さに半分以上の部員が、達成感で自然と涙があふれてしまうほど。針尾は「正直きついですけど。これだけやってきたという気持ちになれる」。涙は無駄じゃなかった。
2回戦の相手は創志学園。「1戦を全力で勝ちに行きます」と針尾。底力を、次戦でも見せつける。【佐瀬百合子】
○…背番号11の左腕、津島悠翔投手(2年)は「ストライク先行を意識しました。ゲームもつくれたと思います」と、6回1失点、無四球で初戦突破に尽力した。昨秋の関東大会では先発を経験も、1度甲子園メンバーから外されていた。めげずに大会前の練習試合で好投を披露。甲子園メンバーに滑り込んだ。吉田洸二監督(54)は「100点じゃないですか」と、期待に応えた左腕の頑張りに笑顔だった。
◆前年王者が白星スタート 昨年優勝の山梨学院が初戦突破。前年優勝校が連覇を狙うのは42度目で初戦突破は31度目。過去の春連覇は29、30年第一神港商、81、82年PL学園、17、18年大阪桐蔭が達成。