<センバツ高校野球:宇治山田商5-4東海大福岡>◇21日◇1回戦
7年ぶり3度目の東海大福岡は4-5で宇治山田商(三重)に敗れ、3大会連続の初戦突破を逃した。
熊本国府、明豊(大分)に続く九州勢3連勝もならなかった。最速142キロ右腕の佐藤翔斗投手(3年)が新フォーム改良も実らず2暴投で失点するなど、まさかの乱調で5失点を喫した。打線は2度同点に追いつく執念を見せたが、バント処理や野選が失点に絡むなど、ミス連発の「自滅」が響いた。
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大黒柱がまさかの5失点を喫した。佐藤は「気持ちが上ずり、気持ちが先走った」と甲子園にのまれた。3回は相手3番に頭部死球を与えるなど、3四死球と序盤から制球が定まらなかった。
新フォームは不発だった。「力が横に抜けていたフォームを改善した」とセンバツへ試行錯誤。プレートを踏む位置も一塁から三塁の端に変更し、ボールの出所を見えにくくした。だが、逆に「体が開いて球が見やすくなり、長打を打たれた」。失点にからんだ2、4回の左翼への二塁打を悔やんだ。フォームに関しては「しっくりこないわけじゃないですけど、考えすぎて甘く入ってヒットにされた」と課題を反省した。
守備から自滅した。同点に追いついた直後の4回表だった。1死二塁からの送りバントを捕手の井上が処理にミスしてピンチを拡大。二盗も許して1死二、三塁とされると、遊ゴロをさばいた秋田の本塁送球が野選となり勝ち越された。さらに今度は佐藤もバント処理で野選を記録して1死満塁。ここから暴投2つで2点を追加された。井上は「前半の3失点は自分のミス。しっかり自分が止めてあげられなかったのが一番の敗因」と悔やんだ。
打線が3点ビハインドの5回、再び追いついたのは成長といえる。だが、流れを一気に引き寄せられないまま、6回に2連打で勝ち越された。中村謙三監督(37)は「不安なところが出た。秋季大会も失策が多かったので、バッテリーエラーを含めて、守りのミスを防げなかった」と反省した。夏に向けて「全体的にもう1回見直す必要がある」と指揮官。7年ぶりセンバツの洗礼は、今後の良薬とする。【菊川光一】